What's New in Retrospect – Retrospect Backup 19 + Retrospect Virtual 2022 + Retrospect Cloud Storage

Instant Scan テクノロジー

Retrospect は、バックアップサーバと Retrospect クライアントに接続している NTFS と HFS+ ボ リュームを事前スキャンします。これは時間を要するボリュームスキャンをバックアップ プロセス から排除することにより、バックアップ全体の所要時間と復元操作を短縮化します。この機能は USN の変更ジャーナル(NTFS ボリューム用)と FSEvents(HFS+ ボリューム用)を活用すること により、前回に特定のメディアセットに実行したバックアップ以来の変更を事前認知します。

Instant Scan はバックアップソースコンピュター上で実行されます。Instant Scan のデータが使用されると、「Instant Scan.」 使用中」というアクティビティ実行ログが表示されます。Retrospect 8.1.0 (266) for Windows ならびに Retrospect 10.1.0 (221) for Mac からInstant Scan は定期的なスクリプトアクティビティのみとなり、実行ボタンをクリックして手動で開始するアクティはありません。

Instant Scan を有効または無効にする

Windows 用 Retrospect 10 / Mac 用 Retrospect 12

Instant Scan集中管理 – クライアントサイドの管理に加え、管理者はサーバーインターフェースを通じて自分の環境でInstant Scanの状態を管理できるようになりました。クライアントごとに機能の有効化や無効化ができるのです。

Windows 用 Retrospect 8 / Mac 用 Retrospect 10

サーバーまたはクライアントのユーザーインターフェースを使って、Instant Scan の有効・無効の設定ができます。どちらの場合でもバックアップソースコンピューターとして利用できます (Mac・Windows 共に可)。

  • Windows 用 Retrospect: オプションは環境設定にあります。構成> 環境設定 > 実行 > 一般 に進み、「Instant Scan を有効にしてください」または「Instant Scan を無効にしてください」をクリックします。

    instant_scan_win_server.png

  • Windows 用 Retrospect Client: オプションは Retrospect クライアントのコントロールパネルにあります。Retrospect クライアントを開いてください。キーボードのCtrlキーを2秒ほど押し続けると、詳細設定のタブが表示されます。詳細設定をクリックし、「Instant Scan」 を有効にしてください」または「Instant Scan」. を無効にしてください」をクリックします。

    instant_scan_win_client.png

  • Mac 用 Retrospect: オプションは Retrospect Engine システム環境設定ペインにあります。システム環境設定の Retrospect Engine を開き、「Instant Scan」 を有効にしてください」または「Instant Scan」. を無効にしてください」をクリックします。

    instant_scan_mac_server.png

  • Mac 用 Retrospect Client: システム環境設定を開きます。キーボードのコマンドキー (⌘) を押しながら、Retrospect クライアントをクリックしてください。詳細設定をクリックし、「Instant Scan を有効にしてください」または「Instant Scan を無効にしてください」をクリックします。.

    instant_scan_mac_client.png

Mac 上の launchctl

過去にMac 上で、Instant Scan を無効にするため 「launchctl unload -w」 を使用または Instant Scan を有効にするため 「launchctl load -w」 を使用していた場合、当システムはコンピューター再起動時に Retrospect が使用する環境設定ファイルを上書きします。

さらに、この設定はクライアントならびにサーバーの Retrospect Mac インストーラーにも影響します。インストールに失敗すると次のメッセージが表示されます: 「The installation failed. The Installer encountered an error that caused the installation to fail. Contact the software manufacturer for assistant.」。 コンソールユーティリティのインストールログがパッケージ 「com.retrospect.retroisaplist.pkg」 に関する 「postinstall」 の問題であると示すことにより、次のエラーが発生します: 「install:didFailWithError:Error Domain=PKInstallErrorDomain Code=112」。このような場合には、「アンインストール Retrospect」でRetrospect、コンソールを含むアプリケーションをアンインストールし、以下に示す上書き設定を削除したうえで、再度インストラーを実行します。

お使いのシステムの当設定を確認する場合は 、Terminal アプリケーションを開いて下記の通り入力し、 「com.retrospect.retroisa」 を検索してください:

sudo more /private/var/db/launchd.db/com.apple.launchd/overrides.plist

この設定を削除する場合は Terminal アプリケーションを開き、次のように入力してください:

sudo /usr/libexec/PlistBuddy -c "Delete :com.retrospect.retroisa" /private/var/db/launchd.db/com.apple.launchd/overrides.plist

このコマンドは、システムの overrides.plist ファイルのエントリを削除するものです。環境設定ボタンでインスタントスキャンの有効・無効の設定をすると、設定内容が再起動後に適用されます。