What's New in Retrospect – Retrospect Backup 19 + Retrospect Virtual 2022 + Retrospect Cloud Storage

Grooming Tips and Troubleshooting

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title: Grooming Tips and Troubleshooting created_at: 2012.02.13 updated_at: 2012.11.10 category: Resources platforms: Windows, Mac ---

以下は、ディスクバックアップセットのグルーミングを行うためのヒントです。

  1. グルーミングを行う時に、Cドライブに 5 ~ 10 GB の空き容量があることを確認してください。Retrospect は Windows のデフォルトのテンポラリフォルダをメモリキャッシングに使用し、documents and settings\all users\application data\Retrospect フォルダをグルーミングの一時ファイルの保存のために使用します。Cドライブに十分な空き容量があれば、ディスク容量不足やバックアップ時のグルーミングでのメモリ不足を回避できます。

  2. カタログファイルをネットワークボリュームではなく C ドライブのようなローカルディスクに保存します。カタログファイルは、バックアップデータファイル (.rdb ファイル) と同じディスクに保存しないでください。

  3. バックアップデータ (.rdb ファイル) を保存するディスクは極度に断片化されていないことを確認してください。長時間のグルーミングは大量のディスクの断片化を引き起こします。ベストなパフォーマンスを引き出すためにも、C ドライブのデフラグを実行してください。

  4. グルーミングを頻繁に行わないでください。グルーミングは宛先のディスクが一杯になると自動でデータを削除します。ディスクが一杯になることを避けたい場合には、自動化>スクリプトの管理>新規 から週一回グルーミングを実行するスクリプトを作成します。通常、毎日のグルーミングは必要ありません。

  5. ディスク毎に保持するスナップショットの数を決めます。定義済みのポリシーを使用するか、「設定」>「バックアップセット」>「プロパティ」>「オプション」で、ボリューム毎に保持するスナップショットの数を指定できます。例として、2つのハードディスクをバックアップしグルーミングの数を10個とした場合、グルーミング実行後に合計20個のスナップショットを保持できます。

  6. グルーミングの数を10とした場合、Retrospect は宛先のバックアップデバイスに空き容量がある限りは、なるべく多くのスナップショットを自動で保持します。グルーミングが終了すると、ボリューム毎に最新のスナップショット10個を残し、残りはすべて削除されます。グルーミングが長期間有効になっていない状態で、バックアップのボリューム毎に10個以上のスナップショットを持つことは珍しいことではありません。もし2回目のバックアップ完了後にディスクから1ファイルを削除した場合、最低でも12回のバックアップを完了しないとグルーミングを行うことはできません。

  7. グルーミング操作をキャンセルした場合、またはグルーミングが失敗した場合 (操作ログのエラーを参照してください)、再度グルーミングを実行する前に、バックアップセットの "すべて" のディスクに対して、カタログ再作成 (再構築) を実行する必要があります。バックアップがうまく動いたとしても、グルーミングがうまくいくとは限りません。グルーミング失敗後は必ずカタログ再作成を行わなければいけません。カタログ再作成についての詳細は、ナレッジベースの「ディスクバックアップセットの再作成とグルーミング」を参照してください。

  8. 高速なコンピュータと多くのメモリで、より高速なグルーミングを実行できます。2GB のメモリーで、1TB のバックアップセットをグルーミングするのに 5~10 時間もかかります。さらに多くのセッションとスナップショットでは、より多くの時間が必要です。バックアップセット内のセッション総数を 4,000~5,000 以下に保つことをお勧めします。

  9. ディスク容量は多いに越した事はありません。もし最初のバックアップが 250 GB のサイズになった場合には、将来の増分バックアップのために追加で 250 GB 程度を用意し、より多くのスナップショットを保持できるようにします。

  10. グルーミングと NAS: グルーミングは、バックアップデータを削除するために一時ファイルを利用します。グルーミングは、600 MB の各 .rdb ファイル (グルーミングするデータを含んでいます) をバックアップドライブから c:\documents and settings\all users\application data\Retrospect にコピーして変更し (古いバックアップデータを削除します)、バックアップドライブに再び戻します。この処理は C ドライブのディスクを一時的に利用しますが、同時に NAS デバイスからバックアップサーバ、その後 NAS へといったネットワークリソースも利用します。処理の途中でネットワーク接続の問題が発生した場合には、カタログファイルの破損や、バックアップデータファイルの損傷などといった問題に遭遇する可能性もあります。カタログファイルの再作成については、上記 (7) を参照してください。NAS に保存されたバックアップセットのグルーミングは、ローカルディスクのバックアップセットのグルーミングより時間がかかります。

  11. グルーミングは、グルーミング開始時に "オンライン" または利用可能な状態になっているバックアップメディアのみに使用してください。もしバックアップが複数のリムーバブルディスクに及ぶ場合 (REV ディスク等) には、Retrospect はグルーミング処理中にディスクを交換する必要があります。グルーミング処理中のメディア要求ダイアログボックスはキャンセルすることができません。メディア要求時にメディアが利用できず Retrospect を強制終了させてしまった場合には、上記 (7) のようにカタログファイルの再作成を行う必要があります。バックアップセットのすべてのメンバーが同時に挿入できる時 (複数の USB ハードディスクを使用するような) のみにグルーミング機能を使用するのが望ましいです。


Last Update: 2012年11月10日