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Windows Internal Consistency Check and Configuration Errors

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title: Windows Internal Consistency Check and Configuration Errors created_at: 2012.02.13 updated_at: 2012.02.14 category: Resources platforms: Windows, Mac category: Troubleshooting platforms: Windows ---

詳細   Retrospect は通常の処理を行っている間に、内部整合性チェックを実行します。もしこのチェックのいずれかに障害が発生した場合、Retrospect はアサートやチェックサムをレポートして、操作を停止します。同様に、もし Retrospect がクラッシュした場合には、オペレーティングシステムが、"Retrospect が例外またはアクセス違反を起こしました" というアラートを表示します。これらのエラーはすべて問題を示しています。ここでは、これらのエラーに遭遇した時にどのように対処すべきかを説明します。   用語の定義   ここで使用する用語を以下で説明します。   '- アサートエラー: アサートエラーが発生すると Retrospect はダイアログを表示して、処理を停止します。ダイアログには、Retrospect の内部整合性チェックの結果が表示されます。このダイアログが表示された場合には、Retrospect を終了するしか方法はありません。   これらのいずれのエラーが発生した場合には、各エラーメッセージにしたがって、コンピュータを再起動してください。これらのエラーの後にシステムを再起動せずに Retrospect を実行すると、Retrospect や Windows を不安定な状態にします。   トラブルシューティングのヒント   オンラインの Retrospect リソースを検索する   最初にエラーコードを Retrospect のナレッジベースで検索します。   例えば、もし Retrospect がアサートエラー "module.cpp-457" で停止した場合、ウェブデータベースをこのテキストで検索します。もし遭遇したエラーが既知の問題だった場合には、エラーから復帰するための手順が書かれた記事を見つけだすことができます。   もしナレッジベースに問題解決のための記事が存在しなかった場合には、フォーラムを検索します。フォーラムは、http://forum.retrospect.com でアクセスできます (現時点で英語のみの提供になります)。   遭遇したエラーに一致する記事が見つからなかった場合には、以下のトラブルシューティングを実施してください。   アサート後に行うこと: アサートエラーが表示された後は、必ずコンピュータを再起動してください。コンピュータを再起動せずに、別のバックアップを開始したり、Retrospect を起動しないでください。コンピュータの再起動を行わないと、アサートエラーが発生 (新しい別のアサートエラーも含む) し、Retrospect がさらに不安定な状態になります。   さらなるトラブルシューティング   最初に、いつエラーが起きたのかを特定します。問題の原因を特定する最も重要なステップは、エラー発生時に何の操作または動作を行っていたかを特定することです。以下がエラーが発生する状況です。   - Retrospectの起動時 - デバイスのスキャン中、または「設定」>「デバイス」を開く時 - バックアップまたは複製の操作で、元ボリュームのスキャン中 - バックアップの開始時またはカタログの更新時 - バックアップ中の照合処理時 - 復元中の照合処理時   Retrospect の起動時   Retrospect の起動時にエラーが表示される場合には、設定ファイルが破損している可能性があります。Retrospect は終了時に毎回設定ファイルのバックアップを作成しています。バックアップされた設定ファイルを破損している設定ファイルと交換してみます。破損している設定ファイルの名前を変更して、問題が解決するまでは削除しないことをお勧めします。   Retrospect for Windows は設定ファイルを次の場所に保存します:   Retrospect for Windows 6.x 以降: ConfigXX.dat と ConfigXX.bak (XX はバージョン番号) は、C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Retrospect または c:\Program data\Retrospect に保存されます。Program data と Application Data は非表示のフォルダのため、表示させる必要があります。   Retrospect 8 for Macintosh: configXX.dat は /ライブラリ/Application Support/Retrospect に保存されます。ファイルのリネームを行う前に Retrospect エンジンを停止する必要があります。リネームが完了したら、Retrospect エンジンを再始動します。   ".dat" ファイルを ".old" にリネーム、".bak" を ".dat" にリネームして、Retrospect を再起動します。エラーが表示されなければ、設定ファイルが破損しているということになります。エラーが表示されれば、設定ファイルのバックアップも破損しているということになります。この場合には、すべての設定ファイルを別のフォルダに移動して、Retrospect を再起動します。ライセンスコードを入力するよう求められます。Retrospect が正常に起動すれば、現在の設定ファイルとバックアップされた設定ファイルの両方が破損しているということになります。エラーが発生する以前のバックアップセットから設定ファイルを復元してみてください。それでもエラーが発生し続ける場合には、サポートに連絡してください。   Retrospect は以前うまく動作していて、最近デバイスを追加して環境が変わった場合には、デバイスの追加が原因の可能性があります。デバイスを取り除いてみて、エラーがなくなるか確認してみてください (テストを行う際にはコンピュータを再起動してください)。問題が解決するようなら、Retrospect のハードウェアデータベース  (http://www.Retrospect.com/ja/hardware) で、そのデバイスの使用にあたって何か情報がないか、検索します。最近 Retrospect の設定を変更した場合には、変更が Retrospect に認識されていることを確認するか、前の状態に戻してみてエラーが解決するかをテストしてみてください。   ケーブルがしっかりと接続しているか、設定が不正に設定されていないかをチェックします。特に、ATAPI デバイスの設定を変更した場合には、デバイス DIP スイッチがマスターとスレーブデバイスに対して正確に設定されているかを検証してください。SCSI デバイスを使用している場合には、各デバイスに単一の ID が設定されているかを確認してください。SCSI の設定方法については、Retrospect ユーザガイドを参照してください。メーカーのウェブサイトを参照して、SCSI カードに最新のドライバーがインストールされていることを確認してください。 USB または IEEE 1394/FireWire デバイスを使用している場合には、1つまたは複数のデバイスを外してバスをクリアにして、問題が解決するか見てみてください。   バックアップや複製処理で元ボリュームをスキャン中   ごく稀に Retrospect が元ボリュームのスキャン中にエラーを報告することがあります。もしこのエラーが起きたら、Windows ビルトインのディスクユーティリティや他のディスクユーティリティを使用して、ディスクの状態をチェックしてください。問題が再現するようなら、ハードディスク上のファイル、フォルダ名、またはその構造に原因がある可能性があります。Retrospect でハードディスクの各最上位のフォルダを持つサブボリュームを定義して、各フォルダをスキャンすることで、どのフォルダに問題があるのかを特定することも可能です。問題のあるファイル・フォルダの名前を変更して問題を回避できます。   バックアップ中の照合処理時   バックアップ元のスキャン終了後、Retrospect はバックアップセットと元ボリュームで見つかったファイルとを照合します。バックアップセットカタログファイル (通常ハードディスクに保存) が破損していると、この照合処理の最中にエラーが発生します。エラーが発生した場合には、操作を繰り返して、エラーが同じ場所で起きるかを検証してください。同じ場所でエラーが起きるようなら、カタログファイルが破損しています。   カタログファイルが破損しているかをすばやく調べるには、「復元」>「ファイルの検索」を実行し、いずれかのファイルを指定し、Retrospect にバックアップセットの各セッションをロードさせて検索を行わせます。バックアップセットカタログが破損している場合には、-641 (チャンク チェックサム不一致) や -2241 (カタログ不正/破損) などのエラーが表示されます。これらのエラーが表示された場合、バックアップセットカタログファイルは破損しています。バックアップセットメディアに保存されているデータには影響ありません。   このエラーから復旧する最善の方法は、「ツール」>「カタログの修復」を使用して、バックアップセットカタログをメディアから再作成することです。Retrospect 8/9 for Mac のユーザは、「メディアセット」から「再構築」をクリックします。エラーが発生した時に使用していたバックアップセットの最後のメンバーから開始します。再作成は時間がかかる場合もあります。バックアップセットカタログを別のセットにバックアップしている場合には、"既存のカタログファイルを更新" を選ぶと、完全再作成より早く終了します。   この問題が一度発生すると、カタログがどのように破損したのかが分からなくなります。問題が慢性的に発生する場合には、下記の慢性的な問題をチェックしてみてください。   バックアップの開始時 / カタログの更新時…   バックアップ中のスキャンと照合が完了した直後、Retrospect はソースの "スナップショット" をバックアップセットカタログに書き込みます。この時に "スナップショットを保存できません" エラーに遭遇する場合があります。このエラーに遭遇した場合には、上記 "バックアップ中の照合処理時" の箇所を参照してください。   復元時の照合処理時   照合処理の復元の準備中にエラーが発生した場合には、カタログが破損する可能性が高くなります。この場合には、上記 "バックアップ中の照合処理時" の箇所を参照してください。       慢性的なチャンクまたはカタログの問題   チャンクまたはカタログ関連の問題が慢性的に発生する場合には、原因を突き止めて排除する必要があります。エラーは次の原因を含む場合があります:   - 641 チャンク チェックサムの不一致 - 642 チャンク ファイル マップの紛失 / 破損 - 643 チャンクファイルでない、またはひどい破損 - 644 アクセス時のチャンクファイルの破損 - 645 保存時のチャンクファイルの破損 - 646 リソース追加の失敗 - 2241 カタログの不正 / 破損 - 2243 カタログのバージョン不正   最初に、エラーが複数のカタログで発生しているのか、または単一のカタログから発生しているのかを見極めます。単一の場合には、上記 "バックアップ中の照合処理時" のように、カタログの再作成を行います。または、単に新しいバックアップセットを作成します。複数のカタログの場合、ハードウェアまたはシステムの環境設定が原因で、ハードディスクに保存されたカタログファイルの破損が継続的に発生している可能性があります。ハードディスクの物理的な障害の可能性が高いです。   Windows のスキャンディスクユーティリティ、またはサードパーティのディスクチェックユーティリティを使用して、ハードディスクに不正ブロックが存在しないことを確認してください。   カタログファイルを別のハードディスクに保存してみます。これらのエラーが詳細不明のハードウェアが原因だった例があります。   使用しているハードディスクに対して、最新または推奨されたドライバーを使用しているか確認します。通常は Windows によって提供されたドライバーを使用していますが、SCSI, USB, ATAPI, IEEE 1394/FireWire ディスクについては、最新のドライバーをメーカーのウェブページで確認したほうが良いです。   Retrospect を別のコンピュータにインストールしてみます。もし問題が起きなくなったら、オリジナルのコンピュータで何かが不正にセットアップされていた、またはハードウェア・システムソフトウェアが継続的にデータの破損を引き起こしていたということになります。オリジナルのコンピュータで他のアプリケーションで問題が起きている・いないに関係なく、Retrospect を移動することで問題が解決した場合には、オリジナルコンピュータで何かが不正に動作していたと言えます。


Last Update: 2016年07月22日