第1章: Retrospectの概要

Retrospectへようこそ! この章では、最初に各エディションのRetrospectについて説明してから、プログラムのハードウェアとシステム要件を明確にします。次に、Retrospectのコンポーネントのインス
トール方法と旧バージョンのRetrospectからのアップグレード方法を説明します。最後に、Retrospectコンソールの基本情報について説明します。これは、最もよく使うユーザー インタフェースです。

Retrospectの概要

データのバックアップと復元を行うために、次の3種類のソフトウェア プログラムを使います。

Retrospectエンジンは、Retrospectサーバ(ストレージ デバイスが接続されているコンピュータ)上で実行されるバックアップおよび復元用のソフトウェアです。Retrospectエンジンは、Retrospectサーバでバックグラウンド実行されます。Retrospectのライセンスが2つ以上ある場合は、1つのユーザー インタフェースで複数のRetrospectサーバを制御できます。

RetrospectコンソールはRetrospectアプリケーションとも呼ばれ、プログラムの機能を制御するユーザー インタフェースが用意されています。このコンソールを使用して、即時またはスクリプトによるバックアップの作成や、バックアップ済みのファイルやフォルダの復元、実行中のバックアップや復元アクティビティの監視、最新およびスケ
ジュールされたアクティビティのレポート取得など、さまざまなことを実行できます。RetrospectコンソールはRetrospectエンジンと同じコンピュータにインストールする必要はありません。ネットワーク上の2つ以上のRetrospectサーバで大規模に導入されている場合も、1つのRetrospectコンソールから各サーバ上の全アクティビティを管理することができます。

Retrospectクライアント エージェントは、Retrospectサーバにバック
アップするネットワーク上の各コンピュータ(Mac、Windows、Linux)にインストールする必要があります。クライアント エージェントを使うと、クライアント コンピュータのドライブが直接Retrospectサーバに接続しているのと同じように、ネットワークを介してデータをコ
ピー、復元できます。

最適なエディションの選択

Retrospectのライセンスは主に次の4種類があります。

  • Multi Server – Retrospect を実行している 1 台のホストコンピュータから、ネットワーク接続された無制限の Windows、Mac、Linux サーバーと、デスクトップおよびノートブックを保護します。ディスクとテープのストレージデバイスをサポートします。
  • Single Server Unlimited – 1 台のサーバーを保護し、Retrospect を実行している 1 台のホストコンピュータから、ネットワーク接続された無制限の Windows、Mac、Linux デスクトップとノートブックを保護します。ネットワーク接続された Mac、Windows、Linux サーバーを追加で保護するには、サーバー クライアント ライセンスを購入できます。ディスクとテープのストレージデバイスをサポートします。
  • Single Server 20 – 一つの Windowsを保護するローカル、ネットワーク、そしてクラウドディスクをベースにしたストレージを利用するサーバーおよび5つのワークステーション。 Formerly Retrospect Disk-to-Disk.
  • Desktop – 1 台の非サーバー Windows PC と 5 台までの Windows、Mac、Linux デスクトップとノートブックを追加で保護します。 Formerly Retrospect Professional.

Retrospectアドオン製品[Retrospectあどおんせいひん]

多くの優れた機能を持つRetrospectは、適切なライセンス コードがある場合にのみ使用できます。現在のライセンスを表示するか、ライセンスを追加購入するには、[Retrospect]>[環境設定]を選択して
[ライセンス]タブをクリックします。

  • オープンファイル バックアップ 無制限 – Windows サーバー、デスクトップ、ラップトップ上の NTFS フォーマットでのオープンファイルを保護します。このアドオンは、稼働中の会計、CRM、および独自のデータベースなどの基幹業務アプリケーションや、複数のボリュームに分散したそれらのアプリケーションのデータファイルの保護を可能にします。Retrospect のオープン ファイル バックアップ 無制限アドオンは、エンドユーザーのデスクトップやラップトップを含む、Retrospect ホストサーバーによって保護されているすべての Windows システムをカバーします。
  • 高度テープサポート – 複数のスタンドアロン ドライブ、ライブラリのドライブ、オートローダーのドライブなどの複数のテープドライブを並行して使用することにより、バックアップ時間を短縮します。 高度テープサポートアドオンは、テープドライブ単位でなく、Retrospect ホストサーバー単位でライセンスされます。例えば、 1 ライブラリで 4 テープドライブ搭載の場合、必要な高度テープサポートアドオンのライセンスは 1 つだけです。
  • Retrospect クライアント パック – Retrospect Disk-to-Disk または Desktop エディションでバックアップできる、ネットワーク接続されたデスクトップとノートブックコンピュータの数を増やします。1、5、10 個のクライアントライセンスパックが利用可能です。
  • Retrospect サーバー クライアント – Retrospect Single Server エディションでバックアップできる、ネットワーク接続されたサーバーの数を増やします。1 つの Retrospect サーバークライアントは、ネットワーククライアントとして、1 台の追加サーバーを保護するライセンスを追加します。
  • 年間サポートおよびメンテナンス (ASM) – ASMは購入日から1年間、追加費用なしでメールと電話 (一部の地域のみ)による技術サポートおよび購入製品のすべてのアップグレード/アップデートをご提供します。

システム要件

 

Mac 用 Retrospect 16

サポートするオペレーティングシステム:
  • Apple macOS Catalina / Catalina Server 10.15
  • Apple macOS Mojave / Mojave Server 10.14
  • Apple macOS High Sierra / High Sierra Server 10.13
  • Apple macOS Sierra / Sierra Server 10.12
  • Apple OS X El Capitan / El Capitan Server 10.11.6
  • Apple OS X Yosemite / Yosemite Server 10.10.5
  • Apple OS X Mavericks / Mavericks Server 10.9.5
  • Apple OS X Mountain Lion / Mountain Lion Server 10.8.5
  • Apple OS X Lion / Lion Server 10.7.5
  • Apple OS X Snow Leopard / Snow Leopard Server 10.6.8

* Retrospect Desktop は Mac OS X Server 上で実行できません。

サポートするハードウェア:
  • Intel processor with one or more multicore processors
推奨する構成:
  • Latest Software Update for OS X
  • 1 GB for each concurrent activity; 4 GB minimum
  • 10-15 GB of temp hard disk space for each concurrent activity (backup, restore, etc.)
  • Adequate storage for backups
  • RAM that meets Apple's guidelines for each OS

Mac 用 Retrospect Client 16

  • Apple macOS Catalina / Catalina Server 10.15
  • Apple macOS Mojave / Mojave Server 10.14
  • Apple macOS High Sierra / High Sierra Server 10.13
  • Apple macOS Sierra / Sierra Server 10.12
  • Apple OS X El Capitan / El Capitan Server 10.11.6
  • Apple OS X Yosemite / Yosemite Server 10.10.5
  • Apple OS X Mavericks / Mavericks Server 10.9.5
  • Apple OS X Mountain Lion / Mountain Lion Server 10.8.5
  • Apple OS X Lion / Lion Server 10.7.5
  • Apple OS X Snow Leopard / Snow Leopard Server 10.6.8

* サーバー OS クライアントのバックアップには、利用可能なサーバー クライアント ライセンスを有する Retrospect Multi Server またはその他の Server エディションが必要です。

サポートするハードウェア:
  • Intel processor with one or more multicore processors
推奨する構成:
  • Latest Software Update for OS X
  • RAM that meets Apple's guidelines for each OS

Windows 用 Retrospect Client 16

  • Microsoft Windows XP, Vista, 7, 8, 10
  • Microsoft Windows Server 2003, 2008, 2012, 2012 R2, 2016
  • Microsoft Windows Server Core 2008 R2, 2012, 2016
  • Microsoft Windows Server 2012 Essentials
  • Microsoft Windows SBS 2003, 2008, 2011
  • Microsoft Windows Storage Server 2003, 2008

*サーバー OS クライアントのバックアップには、利用可能なサーバー クライアント ライセンスを有する Retrospect Multi Server またはその他の Server エディションが必要です。

Linux 用 Retrospect Client 16

  • x86 または x64 ベースシステムで実行される Red Hat Linux, Red Hat Enterprise Linux, CentOS, Debian, Ubuntu Server または SUSE Linux オペレーティングシステム (詳細)
  • glibc バージョン 2 以降

ストレージ デバイス

Retrospect は、ハードドライブ (ダイレクトおよびネットワークアタッチの両方)、テープドライブとライブラリ、フラッシュストレージ、リムーバブルドライブ (RDX、REV、その他) などの多種多様なストレージデバイスをバックアップの宛先としてサポートしています。Retrospect Device Support Database でサポートしているテープドライブとライブラリをご確認いただけます。

Retrospectのインストール

Retrospectをインストールするには、3つの個別のソフトウェア プログラムをインストールする必要があります:

• Retrospectサーバ(ネットワーク上でバックアップを実行するマシンであって、バックアップ用ストレージ デバイスが接続されている)には、Retrospectエンジンをインストールする必要があります。

Retrospectを管理する1台以上のマシンには、 Retrospectコンソールをインストールする必要があります。1つのコンソールで複数のRetrospectサーバを制御できます。

Retrospectでバックアップするネットワーク上の各マシンには、Retrospectクライアント エージェントをインストールする必要があります。Mac OS X、Windows、Linux向けのRetrospectクライアント インストーラがあります。

アップグレードする場合の注意: RetrospectはRetrospect 6.1がインストール済みのマシンでも共存できます。旧ソフトウェアの動作に干渉を引き起こすことはありません。

Retrospectエンジンのインストール

Retrospectエンジンをインストールするには、以下の手順に従います。

1. RetrospectサーバとするマシンにRetrospect CDを挿入するか、ダウンロードしたディスク イメージをダブルクリックし、デスクトップにマウントします。

2. [Retrospect エンジンのインストール]をダブルクリックし
ます。

3. インストーラにプロンプトされたら、管理者のユーザー名とパスワードを入力し、[OK]をクリックします。

4. インストーラの指示に従います。

Retrospectコンソールのインストール

Retrospectコンソールをインストールするには、以下の手順に従い
ます。

1. Retrospectサーバの管理に使用するマシンにRetrospect CDを挿入するか、ダウンロードしたディスク イメージをダブルクリックし、デスクトップにマウントします。

2. [Retrospect 管理コンソール]フォルダのアイコンを[アプリケーション]フォルダにドラッグしてコピーします。これをより簡単にするため、Retrospect ディスク イメージには[アプリケーション]フォルダへのエイリアスがあります。

Mac OS Xを実行しているマシンへのRetrospectクライアント エージェントのインストール

追加のセキュリティとして、パブリック暗号化キーと一致するクライアントにRetrospectサーバが自動的に接続するためのパブリック/プライベート キー認証方法を使用するRetrospectクライアント エー
ジェントをインストールするには、第4章 『クライアント、サーバ、ネットワーク共有の操作』を参照してください。

1. Retrospectサーバにバックアップするネットワーク上の各マシンにRetrospect CDを挿入するか、ダウンロードしたディスク イ
メージをダブルクリックし、デスクトップにマウントします。

2. [Client Installers]フォルダをダブルクリックして開き、[Macクライアント インストーラ]フォルダをダブルクリックして開きます。最後に[OS Xクライアントのインストール]をダブルクリックします。

3. インストーラにプロンプトされたら、管理者のユーザー名とパスワードを入力し、[OK]をクリックします。

4. インストーラ プログラムの指示に従います。

Microsoft Windowsを実行しているマシンへのRetrospectクライアント エージェントのインストール

追加のセキュリティとして、パブリック暗号化キーと一致するクライアントにRetrospectサーバが自動的に接続するためのパブリック/プライベート キー認証方法を使用するRetrospectクライアント エー
ジェントをインストールするには、第4章 『クライアント、サーバ、ネットワーク共有の操作』を参照してください。

1. Retrospectでバックアップする各マシンにRetrospect CDまたはダウンロードしたディスク イメージにある[Client Installers]
フォルダの下の[Windowsクライアント インストーラ]フォルダを、Windowsデスクトップにコピーします。

2. [Windowsクライアント インストーラ]フォルダを開きます。

3. Retrospect Client for Windows [バージョン番号].exeをダブルク
リックし、プログラムの指示に従います。

4. 要求されたら、Windows クライアント マシンを再起動します。

Linuxを実行しているマシンへのRetrospectクライアント エージェントのインストール

1. Retrospectでバックアップする各マシンにRetrospect CDを挿入するか、ダウンロードしたディスク イメージをダブルクリックし、Macintoshデスクトップにマウントします。

2. [Client Installers]フォルダをダブルクリックして開き、[Linuxクライアント インストーラ]フォルダをダブルクリックして開きます。このフォルダの中に、Linux向けRetrospectクライアントのインストーラ ファイル(Linux_Client_[バージョン番号].tar)があり
ます。

3. 適切なファイルをネットワーク上の場所にコピーし、クライアント エージェントをインストールするLinuxコンピュータにコピーします。

4. 他の実行中のアプリケーション プログラムで、保存していないドキュメントをすべて保存します。

5. オペレーティング システムや使用するインストーラに応じて、次のコマンドを入力します。

$ tar -xf Linux_Client.tar
$ ./Install.sh

6. クライアントへの不正アクセスを防止するために、パスワードを作成して入力します。このパスワードを忘れないように、注意してください。

クライアントのパスワードには、基本的な英数字(ロービットASCII)のみ使用できます。Macintoshのハイビット文字は、Windowsのハイビット文字には対応していません。たとえば、Luf$Luf00は問題ありませんが、Lüf•Lüføøでは問題が起こります。

インストールが完了すると、クライアント エージェントが自動的に起動します。

以前のバージョンのRetrospectからのアップグレード

Mac向けRetrospectでは、以前のバージョンとは異なるアーキテクチャを基盤としており、異なる構成ファイルを使用しているため、バージョン8ではバージョン6.x以前のインストールの設定をインポートしません。このため、アップグレードするときは、Retrospectのバックアップ環境を再構築する必要があります。一般的な手順を以下に示します。この手順について説明しているユーザーズ ガイドの章も示し
ます。

1. Retrospectサーバーとコンソール(第1章)をインストールし環境設定を構成します(第7章)。

2. 新しいメディア セットを作成し、バックアップ データを格納するためのメディアを割り当てます(第5章)。

3. 新しいルールを作成します(以前のバージョンのセレクタを置き換えます)(第7章)。

4. Retrospectクライアント コンピュータとネットワーク共有にログインします(第4章)。

5. お気に入りフォルダを定義して、以前のバージョンのサブボリュームを置き換えます(第3章)。

6. タグを割り当て、以前のバージョンのソース グループを置き換えます(第3章)。

7. バックアップ、コピー、グルーミングなどの操作のスクリプトを作成します(第5章と第7章)。

Retrospect 6.1 からのアップグレード

Mac 用 Retrospect インストールプロセスでは、既存の Retrospect 6.1 のインストール(あるいは、さらに古いバージョン)を上書き、または削除しません。Mac 用 Retrospect の使用に慣れるまで、既存の Retrospect インストールを残しておくことをおすすめします。

既存の Retrospect 6.1(またはそれ以前)のインストールを維持し、そのバージョンのスクリプトが自動的に実行されないようにするには、次のステップを実行します:

  1. スケジュールを有する各バックアップ、複製、リストアスクリプトに対して、スクリプトのスケジュールを編集し、[スケジュールされた操作をスキップする]のボックスをチェックします。数年後の日付を入力します。
  2. 各バックアップサーバスクリプトに対して、そのスケジュールを編集し、スケジュールがアクティブにならないように設定します。

Retrospect の旧バージョンを削除したい場合は、現在の Retrospect のインストーラーを含むディスクイメージを検索し(Retrospect Web サイトのアーカイブセクションからダウンロード)、指示に従って操作します:

  1. [Retrospect のインストール]アイコンをダブルクリックしてパスワードを入力し、使用許諾契約に同意します。
  2. [簡単インストール]ポップアップメニューから[アンインストール]を選択します。
  3. [アンインストール]ボタンをクリックして画面上の指示に従います。

Retrospectエンジンの停止と起動

Retrospectサーバ マシンにRetrospectエンジンをインストールすると、自動的に起動され、通常はRetrospectコンソールを使用しての管理以外にエンジンを管理する必要はありません。ただし、手動でエンジンをシャットダウンする場合は次のようにすることができます。

1. Retrospectサーバ マシンで「システム環境設定]を開きます。

2. 「システム環境設定」でRetrospectのアイコンをクリックし
ます。

3. ウィンドウの左下角にある鍵の形のアイコンをクリックします。管理者の名前とパスワードを入力し、[OK]をクリックします。

4. エンジンをシャットダウンするには、[Retrospect エンジンの停止]をクリックします。しばらくするとエンジンが停止し、ボタンが[Retrospect エンジンの起動]に変わります。エンジンを再起動するには、このボタンをクリックします。

5. 通常、Retrospectエンジンはシステム起動時に自動的に起動されます。そうしたくない場合は[Retrospectエンジンをシステム起動時に起動する]のチェックを外します。

Retrospectコンソールの起動と停止

Retrospectコンソールを起動するには、お使いのマシンの[アプリケーション]フォルダ内のRetrospectアプリケーションのアイコンをダブルクリックします。Retrospectコンソールが開き、同じコンピュータ上でRetrospectエンジンが実行されているかを自動的に検出します。エンジンが同じマシンにあって実行されている場合、Retrospectコンソールが自動的に接続します。ローカルのRetrospectエンジンがない場合、コンソールのボトムバーのプラス(+)ボタンをクリックしてリモートのRetrospectエンジンを1つ以上追加することができます。

ヒント: 開いたダイアログの[サーバ アドレス]に、Retrospectエンジンを実行しているマシンのIPアドレスを入力できます。または、マシンがローカル サブネットにある場合は、Server.localなどのコン
ピュータ名を入力できます。マシンのコンピュータ名は、[システム環境設定]の[共有する]カテゴリーに表示されます。

ローカルまたはリモートのRetrospectエンジンに初めて接続するとき、Retrospectが[環境設定]ウィンドウを開き、そのエンジンのライセンス コードを入力するよう促します。この情報を入力し、[追加]をクリックします。

01fig01.tiff

表示された登録画面で、次のいずれかのボタンをクリックします:

[登録]ご利用のRetrospectをまだ登録しておらず、登録する場合。このボタンをクリックすると、デフォルトのWebブラウザが起動され、登録Webサイトが開きます。ここで登録用のフォームに記入します。

[登録済み]ご利用のRetrospectが登録済みの場合。

入力されたライセンス コードに基づき、Retrospect[環境設定]の
[ライセンス]パネルに[アプリケーション]、[バックアップ クライアント]、[ストレージ デバイス]のコードが表示されます。

01fig02.tiff

ヒント: [環境設定]ウィンドウが開いている間に、[全般]パネルをクリックしてRetrospectサーバの名前を[サーバ名]の欄に入力することを推奨します。デフォルトで、Retrospectは「システム環境設定]の「共有]パネルに示されたサーバ マシンのコンピュータ名をサーバ名として使用しますが、ユーザーにとって内容が分かりやすい名前ではない場合があります。

また、[サーバのパスワードを変更]ボタンをクリックし、希望のパスワードを入力して、ログインした各Retrospectエンジンにパスワードを割り当てる必要があります。この手順を実行することにより、ネットワーク上で実行している他のRetrospectコンソール アプリケーションからRetrospectエンジンへの不正アクセスを防止します。

[環境設定]ウィンドウでの作業が完了したら、ウィンドウを閉じます。

Retrospectを終了するには、[Retrospect]メニューの[Retrospectを終了]を選択するか、Cmd-Qを押します。

Retrospectコンソールの概要

Retrospectコンソールは、Retrospectサーバで起こるアクションを制御するユーザー インタフェースです。Retrospectコンソールは、Retrospectサーバ マシンで実行できます。また、ネットワーク上のどこからでもサーバを操作できます。コンソール ウィンドウを詳しく見てみましょう。

01fig03.ai

Retrospectのコンソール ウィンドウは複数のセクションから構成されています。

ツールバー

ウィンドウ上部に横方向に配置されたツールバーには、バックアップ、コピー、復元アシスタントを起動するボタン(Retrospectでスクリプトを作成し、アクティビティを実行する最も簡単な方法)、アクティビティ一時停止ボタン、検索フィールドがあります。

サイドバー

左側のサイドバーでは、どのRetrospectサーバを制御するかを選択します。ネットワーク上に複数のRetrospectサーバがある場合、それらすべてがこのサイドバーに表示されます。 サーバの横にある三角ボタンをクリックすると項目を表示または非表示にすることができ、それを
使ってそのサーバの機能を制御できます。各サーバには次の項目があります:

アクティビティ]には、Retrospectが実行した、または実行中、実行予定(スコープ バーからの選択による)のバックアップ、コピー、復元イベントのリストが表示されます。一番左側の状況アイコンは、そのアクティビティが正常であったか、問題があったかを表示します。また、アクティビティの日付と時刻、そのアクティビティに関連づけられたスクリプト名、操作のタイプ、アクティビティのソースと宛先、および(現在と過去の操作について)アクティビティの速度を確認することができます。

過去のバックアップ]は、以前のバージョンのRetrospectのスナップショット(バックアップ中にソース ボリュームにある
ファイルすべてのリストを表示)とセッション(バックアップ操作中にコピーされた実際のファイル)の概念を組み合わせたものです。MacまたはWindowsクライアントで過去のバック
アップのリストをフィルタすることができます。

スクリプト]は、スケジュールの有無を問わず、Retrospectのすべてのアクションを制御します。スクリプトを作成しない即時アクション(即時バックアップのような)の概念は存在しなくなりました。[スクリプト]リストでスクリプトをハイライトして選択し、リスト表示ツールバーで[実行]ボタンをク
リックして、任意のスクリプトを即時に実行することができ
ます。

[スクリプト]リスト下の詳細表示を使い、選択したスクリプトを見直し、変更することができます。詳細表示のタブをクリックすると、スクリプトのサマリー表示、スクリプトのソース、宛先、ルールの設定、実行するスクリプトのスケジュール作成または変更、スクリプトのさまざまなオプション設定ができます。

ソース]にはRetrospectサーバのすべてのローカル ボリューム、ログインしているネットワーク共有、追加されたRetrospectクライアント コンピュータのリストが表示されます。[ソース]リスト表示のリスト表示ツールバーで[追加]ボタンをクリックすると、6.1(またはそれ以降)のMac向けRetrospectクライアント、あるいは7.6(またはそれ以降)のWindows向けRetrospectクライアントを実行しているクライアント コンピュータを追加できます。NASデバイスと共有も同様に追加できます。[ソース]リストには、ソースの名前、ソースがあるマシン、そのマシンが実行しているOS、その容量、その容量のうちどのくらいが使用済みかを含め、各ソースに関する情報が表示されます。

メディア セット]にはバックアップに使用されるメディア
セットのリストが表示されます。スコープバーを使い、メディア セットの異なるタイプ(すべて、テープ、ディスク、光メ
ディア、ファイル)に基づき、 リストの結果をフィルタすることができます。

ストレージ デバイス]には、Retrospectサーバに接続されたストレージ デバイスのリストが表示されます。このリストには、ハード ディスク、リムーバブル ディスク、NASボリュームは表示されません(これらは[ソース]下に表示されます)。光メディアドライブやテープ ドライブおよびライブラリなどのハードウェア デバイスが含まれます。

• [レポート]はサイドバーの最後の項目です。三角ボタンをクリックして含まれるレポートのリストを表示します。カスタム レポートはほぼすべてのリスト表示から保存できます。レポートに表示させたい特定の欄の表示/非表示を切り替えるには、リスト表示の任意の欄の見出しを右クリックし、並べ替え順を設定するには欄の見出しをクリックし、リストに表示される結果をフィルタするにはスコープ ボタンをクリックし、さらにフィルタ条件を追加するにはスコープ バーの右のプラス(+)ボタンをクリックし、必要に応じて条件をドラッグして順序を変え、スコープ バーで[レポートの保存]をクリックします。レポートに名前をつけるよう促されます。[レポート]リストの下に作成したレポートが表示されます。

リスト表示と詳細表示

[リスト表示]とオプションの[詳細表示]は、ウィンドウのメインセクションにあります。リストと詳細の内容は、サイドバーで選択した項目と、スコープ バーで選択した内容によって変わります。

リスト表示ツールバー

[リスト表示]とオプションの[詳細表示]は、ウィンドウのメインセクションにあります。

スコープバー

スコープ バーには、コンテキスト依存スコープ ボタン、[レポートの保存]ボタン、そして適時にリスト表示の上部に表示され、事前定義またはユーザー定義の条件に基づきリスト表示をフィルタできる
(+)条件追加ボタンがあります。

ボトムバー

ボトム バーには、Retrospectサーバをサイドバーに追加するための
(+)追加ボタン、歯車のアイコンのアクション メニュー ボタン
(レポート編集と操作の一時停止が可能)、詳細パネル用の表示/非
表示ボタンがあります。

Other Views

初めての起動 — Retrospect コンソールを初めて起動すると、起動画面が表示されます。 この画面から、ローカルサーバーのインストール、リモートサーバーの追加、ユーザーズガイドの表示、サポートへの連絡、および Retrospect ウェブサイトへのアクセスが行なえます。

ui_first_launch.png

Retrospect サーバーの同期化 — Retrospect コンソールをサーバーに接続すると、サーバーの情報が同期化されます。 小規模なインストールでは、このプロセスを迅速に終了できますが、大規模なインストールでは時間がしばらくかかることがあります。 同期化プロセスをバックグラウンドで実行している間に、コンソールは最適化され、開始できます。

ui_syncing_server.png

複数の Retrospect サーバー — Retrospect は複数のサーバーをコンソール ウィンドウから制御できます。 各サーバーには、個別の Retrospect ライセンスが必要です。 Mac バージョン 9.0 以降の完全サポートと Mac バージョン 8.2 の部分的サポートがあります。

Retrospect サーバーのライセンス供与 — サーバーを追加すると、Retrospect はライセンス コードを入力するように指示します。 ライセンス コードを入力して、次に[追加]をクリックします。

ui_licensing_server.png

Retrospect サーバーのロック解除 — パスワードを有しているサーバーを追加すると、Retrospect はパスワード エラーを表示し、パスワードを更新するように指示します。

ui_unlocking_server.png

Retrospect サーバーの更新 — Retrospect コンソールの新しいバージョンにはそれぞれ、更新したサーバー インストーラが含まれています。 コンソールを起動すると、サーバーの更新が可能な場合、それを通知します。 更新したサーバーをインストールしない場合、後でいつでもインストールできます。

ui_updating_server1.png

Retrospect サーバーの更新 — 更新したサーバーを後でインストールするには、更新アイコンをクリックします。 Retrospect は自動的に新しいサーバー ソフトウェアをインストールします。

ui_updating_server2.png

インストーラーのエクスポート — Retrospect には、サーバーインストーラーと、Mac、Windows、Linux 対応のクライアントインストーラー、および、Mac、Windows、Linux 対応のクライアントの更新機能 (RCUs) が搭載されています。これらをローカルフォルダにエクスポートするには、Retrospect > 環境設定... で表示されるメニューバーから環境設定 を開き、 コンソールをクリックします。

ui_export_installers.png

ハイレベルダッシュボード

Retrospect の新しいダッシュボードは、1週間前に実行した全バックアップの視覚的なサマリーを含むバックアップサーバーのハイレベルな概要を伝えてくれる有益な生産ツールです。保護されていないソースの確認、大部分のデータをバックアップしているソースの識別、またストレージ利用の評価をすぐに行えるので、時間の節約と完全なデータ保護が実現できます。加えてこの情報は、バックアップスケジュールの調整、およびストレージとネットワーク帯域のキャパシティ計画にも役立ちます。

ダッシュボードへのアクセス

左サイドバーの Retrospect サーバーをクリックすると、そのサーバーのダッシュボードが表示されます。

Dashboard mac

大規模なバックアップソースの識別

ダッシュボードのバックアップセクションでは、バーグラフの色付き部分がそれぞれバックアップを示しています。カーソルを色付き部分の上でホバーさせると該当するバックアップのソース、ファイル数、サイズが表示されます。当日の最新バックアップ部分は左側にあります。