第4章:クライアント、サーバ、ネットワーク共有の操作

この章では、バックアップ サーバからネットワーク接続されたRetrospectクライアント コンピュータにアクセスできるようにするための、Retrospectクライアント ソフトウェアの構成および管理について説明します。また、Retrospectクライアントで使用できるオプションおよびコントロールについても説明します。さらに、サーバ、ネット
ワーク共有など、その他のネットワーク接続されたリソースを追加してRetrospectをバックアップする方法についてもこの章で説明します。最後に、ネットワークのバックアップを最適に設定する方法についてのアドバイスを示します。

ネットワーク バックアップの概要

Retrospectでは、ストレージ デバイスが接続された1つ以上のRetrospectサーバ コンピュータを使用して、ネットワーク接続されたRetrospectクライアント ソフトウェアが搭載されたMacintosh、Windows、Linuxコンピュータをバックアップできます。Mac OS X ServerやWindows Serverを実行しているマシン、またはNASデバイスなど、ネットワー
ク接続サーバをバックアップすることもできます。方法は2通りあり、この章で後述します。Retrospectサーバが2つ以上ある場合でも、
1つのRetrospectコンソール アプリケーションから簡単に管理でき
ます。

クライアントをバックアップするには、まず、Retrospectクライアント ソフトウェアを各クライアント コンピュータにインストールします。次に、Retrospectコンソール アプリケーションを使用して、クライアントをソースとして追加し、Retrospectサーバで使用できるようにします。クライアントを構成したら、ボリュームが直接Retrospectサーバに接続されている場合と同様に、クライアントのボリュームをソースとして使用して、スクリプトを作成およびスケジュールできます。

Client Licenses

ライセンスに基づいた数のクライアントをRetrospectに追加できます。ライセンスを追加して、クライアントを増やすこともできます。

Retrospectのライセンス マネージャは、入力されたライセンス コードに基づいてクライアント ライセンスを追跡します。クライアント ライセンス コードは、Retrospect for Macintosh製品に含まれている
ほか、Retrospectクライアント パックで個別に取得することもでき
ます。

現在のライセンスを表示するには、[Retrospect]メニュー>[環境設定]を選択してから、[ライセンス]タブをクリックします。左側のリストにサーバが2つ以上ある場合は、ライセンスを表示するサーバをクリックします。右側のリストには、クライアント ライセンスなど、追加したライセンスが表示されます。[Used(使用済み)]列には、使用されているライセンスの数が表示されます。

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ヒント: ライセンスは特定のRetrospectサーバに付与されるものです。そのため、サーバが2つ以上ある場合は、それぞれが完全に異なるライセンスで実行されます。たとえば、Retrospect サーバのうち1つのみテープライブラリが接続されている場合は、Advanced Tape Supportライセンスをそのサーバにのみ追加します。

クライアント ライセンスを追加するには、ライセンス リストの下の
プラス(+)ボタンをクリックし、表示されるダイアログに新しいライセンス コードを入力します。追加のクライアント ライセンスを購
入するには、リストの下の[Purchase(購入)]ボタンをクリックします。

Retrospectクライアントの操作

Retrospectクライアントのインストール

Macintosh、Windows、またはLinuxコンピュータにRetrospectクライアント ソフトウェアをインストールする方法については、第1章の説明を参照してください。

ファイアウォールの操作

ネットワーク クライアントをバックアップするときに、Retrospectではネットワーク接続が必要です。大部分のファイアウォールは、デ
フォルトではこのアクセスが有効になっていません。

Retrospectでは、TCPおよびUDPの通信にポート497を使用します。Retrospectクライアントを検索してアクセスするには、すべてのRetrospectクライアントおよびRetrospectバックアップ サーバのTCPおよびUDPの両方にポート497で通信できるように、ファイアウォールを設定する必要があります。

Macintoshでは、[システム環境設定]>[セキュリティ]>[ファイアウォール]で、Mac OS Xファイアウォールの設定を制御します。

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ファイアウォールのデフォルトの設定は「すべての受信接続を許可」です。この設定を有効にしてRetrospectクライアントをインストールした場合は、Retrospectは常にクライアントと通信できます。

警告: Retrospectクライアント ソフトウェアのインストール時にファイアウォールを「必須サービスのみ許可」に設定した場合、または、クライアントがインストールされ、Retrospectのソースに追加された後で設定がこれに変更された場合は、Retrospectはクライアントと通信できなくなります。

「特定のサービスおよびアプリケーションにアクセスを設定」に設定した場合、Retrospectクライアント ソフトウェアのインストーラがファイアウォールと連動して必要なポートを開き、Retrospectがクライアントと通信できます。

Windowsでは、Windows XP SP2(またはそれ以降、Windows VistaおよびWindows 7を含む)ファイアウォールを使用している場合は、Retrospectのインストール時にファイアウォールが有効になっているとRetrospectが自動的にこれらのポートを開きます。それ以外の場合は、ポートを手動で開く必要があります。ファイアウォールの例外を有効にする方法については、Windowsのマニュアルを参照してくだ
さい。

クライアント セキュリティ

Retrospectでは、Retrospectクライアント用に高度に暗号化されたパブリック キーおよびプライベート キーの証明書ファイルを作成できます。作成された証明書は、クライアントからサーバへの自動ログインに使用できます。この方法をお勧めしますが、Retrospectクライアントで個々のパスワードを入力することもできます。個々のパスワードを使用する場合は、Retrospectクライアント ソフトウェアをインストールするときに、パスワードの入力を要求されます。

Retrospectクライアントでパブリック/プライベート キー認証を使う

パブリック/プライベート キーは、Mac OS X 10.4以降を実行しているRetrospectクライアントが、一致する暗号化キー セットを使用してRetrospectサーバに自動的にログインできる方法です。この機能を使用するには、次の手順に従います。

  1. Retrospectアプリケーションを起動し、[Retrospect]>[環境設定]>[クライアント]を開きます。
  2. [キーの作成...]をクリックし、キー作成用の8文字以上のパスワードを入力して[作成]をクリックします。コンピュータの速度によっては、Retrospectのキー生成に1分ほどかかることがあります。
  3. 適切なパブリック キーを持つクライアントを自動的にログインするようにする場合は、[自動的にクライアントを追加する]をチェックします。このオプションをチェックすることを推奨します。その後、Retrospectサーバがネットワークを定期的にチェックし、パブリック キーが一致する新しいクライアントが見つかると、自動的にRetrospectの[ソース]リストに追加します。このようにして追加されたクライアントには、「自動的に追加されたクライアント」というタグが付きます。そのため、Retrospectで自動的に追加されたクライアントを検索することができます。また、このタグの付いたクライアントを自動的にバックアップするスクリプトを作成することもできます
    (タグの詳細については、第3章のタグに関するセクションを
    参照)。
  4. Retrospectインストーラのディスク イメージまたはCDから、Client Installersフォルダを開き、Mac Client Installerフォルダをハード ドライブにコピーします。
  5. Finderで/Library/Application Support/Retrospect/にあるpubkey.datファイルを検索し、それをハード ディスク ドライブのMacクライアント インストーラ フォルダにある「public_key」という名前のフォルダにコピーします。
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  7. pubkey.datファイルを含むこのpublic_keyフォルダをRetrospectクライアント インストーラとともに配布またはコピーします。インストーラが実行されるときにpublic_keyフォルダがクライアント インストーラと同じレベルに置かれている限り、適切な暗号化キー(pubkey.dat、pubkey1.dat、pubkey2.dat、...、pubkey9.dat)が各クライアントにインストールされます。
  8. 各コンピュータにRetrospectクライアント ソフトウェアをインストールした後、RetrospectクライアントはRetrospect サーバにログインできます(または、Retrospectサーバでオプションが設定されている場合、自動的にログインされます)。

ネットワーク インタフェース

バックアップ コンピュータに複数のネットワーク インタフェースがある場合は、プライマリ インタフェースが使用できないとき、RetrospectアプリケーションおよびRetrospectクライアント ソフトウェアによって、自動的に使用可能なインタフェースに切り替えられます。

Mac OS Xのネットワーク システム環境設定で、ネットワークに接続するときに接続を試行するネットワーク インタフェースの順序を指定できます。

ネットワーク インタフェースの構成の詳細については、この章で後述する『高度なネットワーク』を参照してください。

Retrospectクライアントのソースへの追加

バックアップするネットワーク上のマシンにRetrospectクライアント エージェントをインストールした後、続いてそれらクライアントをRetrospectの[ソース]に追加する必要があります。クライアントはMac、Windows、Linuxマシンとすることができます。

ネットワーク接続されたクライアントを追加するには、次の手順に従います。

  1. Retrospectコンソールで、サイドバーの[ソース]をクリックします。初めてクライアントを追加する場合は、Retrospectサーバ上のローカルのハード ディスクのみが[ソース]リストに表示されます。これらローカルのハード ディスクは通常最終的な
    バックアップ先となります。
  2. 04fig04.tif

  3. リスト表示ツールバーの[追加]ボタンをクリックします。
    [ソース]ダイアログが表示されます。
  4. 04fig05.tiff

  5. 2つ以上のネットワーク インタフェースがある場合は、[インタフェースのソース]ポップアップ メニューで使用するインタフェースを選択します。Retrospectによってネットワークでアクティブなクライアントが検索され、[ソース]リストに表示されます。RetrospectおよびRetrospectクライアント マシンでプライベート キー/パブリック キー認証を使用し、クライアントを自動的に追加するように設定した場合は、Retrospectではパス
    ワードの入力を要求されません。ステップ6に進みます。
  6. リストのクライアントをクリックして選択します。同一のパスワードを割り当ててある複数のクライアントを選択する場合、Commandキーを押しながらリスト内の各クライアントをクリックします。または連続したグループを選択する場合、ク
    リックしてからShiftキーを押しながらクリックします。
  7. [追加]をクリックします。プライベート キー/パブリック
    キー認証を使用していない場合は、クライアントのパスワードを要求されます。パスワードを入力し、[OK]をクリックします。追加するクライアントのそれぞれに対して、同じ操作を繰り返します。Retrospectがクライアントを[ソース]ダイアログの後ろの[ソース]リストに追加します。目的のクライアントを全部追加したら、[完了]をクリックして[ソース]ダイアログを閉じます。
  8. (オプション)利用可能なクライアントが[ソース]ダイアログに自動的に表示されない場合があります。これはおそらくそれらクライアントがローカル サブネット外にあるためです。[ソース]ダイアログ下の[ソースを直接追加]ボタンをクリックして、これらのクライアントを手動で追加できます。Retrospectがダイアログを表示し、そのクライアントのIPアドレス(またはDNS、コンピュータ名)とパスワードをたずねます。情報を入力し、ダイアログの[追加]ボタンをクリックします。Retrospectがそのクライアントに接続できた場合、緑色のアイコンが表示され、そのクライアントが[ソース]リストに追加されます。[完了]をクリックして[ソースを直接追加]ダイアログを閉じ、再度[完了]をクリックして[ソース]ダイアログを閉じます。
  9. クライアントの追加が完了したら、それらクライアントはまずそのクライアントのコンピュータ名で[ソース]リストに表示されます。コンピュータ名の横の三角ボタンをクリックすると、そのコンピュータに接続されたディスク ボリュームがすべて表示されます。
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クライアント接続テスト

Retrospectクライアント マシンをバックアップするには、Retrospect
サーバとクライアントの間の接続を維持する必要があります。Retrospectでは、接続をテストおよび維持する方法として、 更新、検出、アドレスの3つがあります。

更新

まず、以前にRetrospectのソースに追加した、Retrospectクライアント ソフトウェアがインストールされたマシンにアクセスできるかどうかを、更新機能を使用してテストできます。次の手順を実行します。

  1. サイドバーの[ソース]をクリックします。
  2. [ソース]リストで、Retrospectクライアント マシンをクリックして選択します。探しているクライアント マシンを簡単に検索するには、スコープバーの[クライアント]ボタンをクリックし、[ソース]リストにRetrospectクライアントのみを表示します。マシンのボリュームやお気に入りフォルダのアイコンではなく、マシンのアイコンをクリックしてください。
  3. [更新]をクリックします。Retrospectによってクライアント マシンが検索されます。検索に成功すると、詳細ビューの[サマリー]タブに表示されるクライアント マシンの情報が更新されます。クライアントのボリュームが変更された場合も[ソース]リストが更新されます。ネットワークにクライアントが見つからない場合は、ダイアログが表示されます。

検出

異常が発生している場合に、Retrospectでクライアントが見つけられないことがあります。たとえば、IPアドレスを指定してクライアントを追加し、IPアドレスを変更した場合、Retrospectでクライアントを見つけられないことがあります。この場合、検出機能を使用します。次の手順を実行します。

  1. サイドバーの[ソース]をクリックします。
  2. [ソース]リストで、検出するRetrospectクライアント マシンをクリックして選択します。
  3. [検出]をクリックします。クライアントの追加時と同様のダイアログが表示されます。クライアントを探し、[検出]をクリックします。

アドレスのテスト

既知のIPアドレス、DNS名、またはホスト名([システム プリファレンス]の「共有]パネルに、「コンピュータ名.local」の形式で表示される)を使用して、クライアントの応答をテストできます。次の手順を実行します。

  1. サイドバーの[ソース]をクリックします。
  2. ツールバーの[追加]ボタンをクリックします。[ソースの追加]ダイアログが表示されます。
  3. [アドレスのテスト]ボタンをクリックします。表示されるダイアログに、IPアドレス、DNS名、またはローカル ホスト名を入力し、[テスト]をクリックします。指定したアドレスにRetrospectクライアント ソフトウェアが見つかった場合は、クライアント名、アドレス、クライアント ソフトウェアのバージョンが表示されます。指定したアドレスにコンピュータは見つかったが、Retrospectクライアント ソフトウェアが実行されていない場合、または、コンピュータが見つからなかった場合は、ダイアログにエラーが表示されます。

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クライアントの削除

クライアントにログインした後、そのクライアントが[ソース]リストに存在する必要がなくなることがあります(たとえば、クライアント コンピュータがネットワークから削除された場合)。この場合、Retrospectでそのクライアントを削除できます。

[ソース]リストでクライアントを選択し、ツールバーの[削除]を選択します。

操作を確認するメッセージが表示されます。[OK]をクリックすると、Retrospectのスクリプトおよびその他のリストからクライアント ボリュームが削除されます。この操作は、そのときに使用されているRetrospectサーバのRetrospectのみを対象としています。ネットワーク上の他のコンピュータで実行されているRetrospectサーバには影響を与えないため、通常どおりにこのクライアントにログインされたままになります。クライアントを削除しても、そのクライアントの既存の
バックアップには影響はありません。

クライアントを削除すると、Retrospectの環境設定の[ライセンス]ペインで、使用可能なライセンスが1つ増えます。

クライアント情報の取得

Retrospectコンソールには、[ソース]リストに表示されるクライアントのステータスやその他の情報を表示できます。[ソース]リストの下の詳細ビューに情報が表示されます。

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[サマリー]タブの[概要]セクションには、次の情報が表示され
ます。

[クライアント名]は指定されたクライアント名です。[ソース]
ツールバーの[名前の変更]ボタンでクライアントの名前を変更していない場合は、クライアント コンピュータから取得されます。

[タイプ]は、デスクトップまたはサーバのいずれかを示します。

[ファイル システム]は、クライアント ボリュームを選択した場合にのみアクティブになり、そのボリュームで使用されるファイル システム(たとえば、Mac OS拡張やNTFS)が表示されます。

[パス]は、クライアント ボリュームまたはお気に入りフォルダを選択した場合にのみアクティブになり、選択したアイテムへのパスが表示されます。

[最後のバックアップの日付]には、選択したアイテムがRetrospectによって最後にバックアップされた日付が表示されます。

[次のバックアップ日付]には、選択したアイテムを次回バックアップするようにスケジュールされている日付が表示されます

[状態]には、このクライアントでバックアップやその他の操作を実行できるかどうかが表示されます。

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[バックアップ] は、Retrospectのスケジュールに従ってクライアントがバックアップされたことを意味します。

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[ビジー]は、クライアントには現在Retrospectがアクセス中であることを示しています。

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[ロックされている]は、このクライアント ワークステーションのユーザーが、クライアントのコントロール パネルで「読み取り専用」に設定したことを示しています (クライアントのバック
アップはできるが、バックアップをリストアしたり、削除したりすることはできない)。

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[オフライン] は、クライアントがRetrospectから見えないことを示しています。クライアントがシャットダウンされたか、ネットワークから切断されているか、クライアント ソフトウェアが実行されていません。

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[準備完了]は、クライアントがソースとしてスクリプトに含まれているが、まだRetrospectによってバックアップされていないことを示しています。

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[保護なし]は、Retrospectによって選択したアイテムがまだ一度もバックアップされていないことを示しています。

[バージョン]は、クライアント コンピュータにインストールされたクライアント ソフトウェアのバージョン番号を示しています。

[サマリー]タブの[詳細]セクションには、次の情報が表示され
ます。

[合計容量]には、クライアント ボリュームを選択すると、ボリュームの合計容量を示します。

[使用領域]には、クライアント ボリュームを選択すると、ボリュームで使用されている容量を示します。

[空き領域]には、クライアント ボリュームを選択すると、ボリュームで空いている容量を示します。

[セキュリティ]は、クライアントによって使用されるセキュリティの種類を示しています。なし、パスワード、または、パブリック/プライベート キーのいずれかが表示されます。また、クライアントで[暗号化ネットワーク リンク]オプション([オプション]タブ)を選択しているかどうかも示しています。

[インタフェース]は、クライアントに割り当てられたネットワーク インタフェースです。

[アドレス]は、クライアントのIPアドレスです。

[速度]は、バックアップ コンピュータとクライアント コンピュータの間のネットワーク接続の転送速度です。

[エコー時間]は、クライアントの接続で発生する、ミリ秒単位の遅延時間で、通常は200ミリ秒未満です。ネットワークまたはクライアントがビジーの場合、またはルータを使用している場合は、問題がなくても、エコー時間が長くなることがあります。

[クロック オフセット]は、クライアント コンピュータとRetrospectの内部クロック間の時間差です。

クライアントの更新

クライアント ソフトウェアが更新されると、新しいバージョンがRetrospect Webサイトからダウンロードできるようになります。クライアントの更新は、Retrospect サーバまたは個々のクライアントから行うことができます。

Retrospectサーバからのクライアントの更新

Retrospectサーバからクライアントを更新するには、次の手順に従い
ます。

  1. サイドバーの[ソース]をクリックします。
  2. [ソース]リストで、更新するRetrospectクライアント マシンをクリックして選択します。複数のクライアントを更新するには、Commandキーを押しながらリスト内の各クライアントをクリックします。または連続したグループを選択する場合、ク
    リックしてからShiftキーを押しながらクリックします。
  3. ツールバーの[更新]ボタンをクリックします。Retrospectクライアントの更新ファイル(.rcu)の場所を指定するよう要求されます。クライアントの更新ファイルは、 Mac OS X、Windows、Linuxとオペレーション システムごとに異なります。それぞれのクライアント更新ファイルは、Retrospect CDおよび次のRetrospect Webサイトの該当する場所にあります。
  4. 適切なクライアント更新ファイルを選択し、[更新]をクリックします。確認の後、Retrospectによってクライアント コン
    ピュータでクライアント ソフトウェアの更新が開始されます。複数のタイプのクライアントがある場合は、それぞれのタイプごとにこの手順を繰り返します。

更新が終了すると、Retrospectによって、[操作ログ]に結果が記録されます。

クライアント コンピュータからのクライアントの更新

前述のようにRetrospectサーバからクライアントを更新しない場合
は、個々のクライアント コンピュータから直接クライアントを更新
できます。クライアント インストーラ アプリケーション(Mac OS X)、Setupアプリケーション(Windows)、tarインストーラ(Linux)を使用してクライアントを更新します。

コンピュータのオペレーティング システムに適切なインストール手順に従ってください(第1章参照)。パブリック/プライベート キーのペアを使用している場合は、クライアント インストーラを実行する前に、必ず、適切なpubkey.datファイルをRetrospectクライアント インストーラのpublic_keyフォルダに追加してください。

クライアントおよびそのソフトウェアのアンインストール

コンピュータからクライアント ソフトウェアを削除する場合は、この章で前述した『クライアントの削除』に従って、クライアントを削除します。次に、クライアントの種類によって、以下のセクションを参照してください。

  • Mac OS X
  • APPデータの
  • Linux

Mac OS X

  1. Retrospectディスク イメージまたはCDを探し、次の場所に移動します。
    /Client Installers/Mac Client/
  2. Macクライアント アンインストーラを、Retrospectクライアント ソフトウェアをアンインストールするMacintoshにコピーし
    ます。
  3. Macクライアント アンインストーラを開き、画面の指示に従ってRetrospectクライアント ソフトウェアをアンインストールし
    ます。

APPデータの

  1. [スタート]メニューから、[設定]>[コントロール パネル]>(Windows XP)または[コントロール パネル](Windows VistaおよびWindows 7)を選択します。
  2. [プログラムの追加と削除](Windows XP)または[プログラムと機能](Windows VistaおよびWindows 7)をダブルクリックします。
  3. 表示されるウィンドウで、Retrospectクライアント ソフトウェアを選択して、[変更/削除](Windows XP)または[アンインストール](Windows VistaおよびWindows 7)をクリックします。

Linux

クライアントのアンインストールのプロセスは、クライアント ソフトウェアのインストール方法によって異なります。

tarの場合は、tarでインストールされたクライアント ソフトウェア
ファイルを手動で削除します。

操作:サーバとネットワーク接続型ストレージ

すべてのバージョンのRetrospect(Desktopバージョンを除く)は、Mac OS X ServerまたはWindows Serverマシンをバックアップできます。すべてのバージョンで、NAS(Network Attached Storage)デバイスをソースとして使用できます。Retrospectの[ソース]リストに
ネットワーク共有を追加するには、サーバ名またはIPアドレスを指定して、有効なログイン認証情報を入力します。

サーバまたはNASのソースとしての追加

ネットワーク共有またはNASを[ソース]リストに追加するには、次の手順に従います。

  1. サイドバーの[ソース]をクリックします。Retrospectサーバ上のローカルのハード ディスクと以前に追加したクライアントが[ソース]リストに表示されます。
  2. リスト表示ツールバーの[追加]ボタンをクリックします。
    [ソースの追加]ダイアログが表示されます。
  3. ソース ダイアログの下の[共有を追加]をクリックします。サーバの資格情報をたずねるダイアログが表示されます。そのネットワーク共有で使用されるファイル共有プロトコルの略語で始まるURLを入力する必要があります。共有がApple Filing Protocolを使用する場合はafp://、Windowsコンピュータで一般的に使用されているServer Message Blockプロトコルを使用する場合はsmb://(Mac OS XマシンもSMBネットワークに接続できます)を使用します。プロトコルの略語の後に共有の名前(推奨)またはIPアドレス、そしてその共有ボリュームのディレクトリ名を続けます。接続先のコンピュータにDNSサーバによって割り当てられた名前がない場合は、.localドメインを追加する必要があります。たとえば、次のようになります。
    afp://serverName.local/shareName
  4. 04fig15.tiff

  5. ネットワーク共有のユーザー名とパスワードを入力し、[追加]をクリックします。入力された情報が正確な場合、緑色のアイコンが[追加]ボタンの横に表示されます。ネットワーク共有もダイアログの後ろの[ソース]リストに追加されます。情報が正確でない場合、赤色のアイコンが表示されます。情報を確認し、再度入力します。
  6. [完了]をクリックして視覚情報ダイアログを閉じ、再度[完了]をクリックして[ソース]ダイアログを閉じます。ネットワーク共有が[ソース]リストに追加されます。

ネットワーク共有の追加

ネットワーク共有はバックアップしたり、バックアップ先として使用することができます。 Retrospect AFP、SMB、WebDAV 共有をサポートしています。共有を識別し、プロジェクトに追加 する手順がこれまでより簡単になりました。

共有をソースとして追加するには :

  • ソース > 追加 > 共有をクリックします。共有のアドレスと必要なログイン情報を入力します。

共有をバックアップ先として追加するには :

  • メディアセット > 追加 > 共有をクリックします。共有のアドレスと必要なログイン情報を入力 します。
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新 Retrospect クライアント ソフトウェア

Retrospect クライアント ソフトウェアを使用すれば、個人のユーザーでもコンピュータ上で実行するバックアップおよび復元操作をコントロールすることができます。 同ソフトウェアは Windows と Mac OS 向けに新デザインが登場しました。 新しい特長は以下の通りです:

  • Windows タスクバーと Mac メニューバーを統合した最新のユーザーインターフェイス
  • ユーザー始動によるバックアップと復元
  • オプションを改善し、使いやすく整理した環境設定パネル
  • リンク内暗号化に強力な AES-256 暗号を採用

注記 : Retrospect ではシステム管理者がこれらの機能へのアクセス制限を管理できます。 詳細は、クライアント機能と環境設定のロック

ユーザー始動によるバックアップと復元

ユーザーは、デスクトップから直接ファイルを復元したり、バックアップを要求できるようになりました。 Retrospect クライアント ソフトウェアをインストールすると、Retrospect アイコンが Windows タスクバーまたは Mac OS メニューバーに追加されます。 このアイコンをクリックするとメニューが開き、バックアップまたは復元操作を開始することができます。

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ユーザー始動によるバックアップ

このバックアップ方法は、特定のファイルやフォルダを迅速に保護したい場合に適しています。 この方法は定期的なバックアップの代替方法ではなく、コンピュータのフルシステムバックアップを実行する場合には使用できません。

ユーザー始動によるバックアップを実行するには:

  1. Windows タスクバーまたは Mac OS メニューバーの Retrospect アイコンをクリックします。
  2. 今すぐバックアップ を選択します。
  3. [バックアップファイルとフォルダを使用] ダイアログボックスで、バックアップ対象の項目を選択します。
  4. バックアップ をクリックします。

ユーザー始動によるバックアップに関する注意事項:

  • [今すぐバックアップ] および [ファイルを復元] メニュー項目は、クライアントコンピュータが Retrospect サーバ(これらのオプションが有効になる)にログインするまで、非アクティブです。
  • Mac: デフォルトでは、バックアップされたファイルとフォルダは Retrospect クライアント環境設定 でシステム管理者が選択したメディアセットに保存されます。メディアセットは、バックアッ プオンデマンドポップリストを使って選択します。
  • Windows: デフォルトでは、バックアップされたファイルとフォルダは Retrospect クライアント環境設定内でシステム管理者が選択したバックアップセットに格納されています。 バックアップセットは、バックアップオンデマンドポップリストを使って選択します。

ユーザー始動による復元

復元を実行するには、クライアントのコンピュータにあるタスクバーまたはメニューバー上で復元 ボタンをクリックします。これは Retrospect クライアント環境設定ウィンドウの履歴 タブにあります。

ユーザー始動による復元を実行するには:

  1. クライアントのコンピュータでタスクバーまたはメニューバーにある Retrospect アイコンを
    クリックします。
  2. ファイルを復元 を選択します。
  3. [ファイルとフォルダを復元] ウィンドウで、メニューから復元したいファイルを含むバックアップを選択します。
  4. Retrospect 指定のバックアップに含まれるファイルの一覧を検索します。 リストの表示に時間がかかることがあります。

  5. 復元するファイルを選択します。
  6. 復元 をクリックします。
  7. すでにある場所にファイルを復元する場合、確認ダイアログが表示されます。

  8. 別の場所を選択するには、参照 をクリックします。 続行するには、復元 をクリックします。

クライアント環境設定の改善

Retrospect クライアント環境設定ウィンドウを Mac で開くには :

  • メニューバーの Retrospect メニューアイコンをクリックします。Retrospect クライアント環境 設定を選択します。
  • ドックでシステム環境設定をクリックします。Retrospect クライアントアイコンをクリックし ます。
  • Apple メニューからシステム環境設定を選択します。Retrospect クライアントアイコンを クリックします。

Retrospect クライアント コントロールパネルを Windows で開くには:

  • スタート > プログラム (またはすべてのプログラム)> Retrospect > Retrospect クライアントをクリックします。
  • Windows のタスクバーで Retrospect クライアント アイコンをクリックし、Retrospect クライアント環境設定を開くを選択します。

クライアント環境設定の設定

環境設定は、 ステータス、履歴、通知、プライバシー、スケジュールのカテゴリに分類されています。 カテゴリボタンのいずれかをクリックして、各設定にアクセスします。

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ステータス環境設定

  • Retrospectサーバ による保護: バックアップコンピュータによるクライアントへのアクセスを拒否にしたい場合に、このオプションを使用します。
  • クライアント名 : Retrospect が使用するクライアント名とクライアント IP アドレスがここに表示されます。
  • ステータス領域 : 最新バックアップと次のバックアップに関する情報が表示されます。 バックアップが実行中の場合は、進捗バーが表示されます。

履歴環境設定

  • 履歴領域 : ディスクベースのバックアップが一覧表示されます。 各行ごとにバックアップ情報と復元 ボタンが表示されます。 緑のアイコンはバックアップが正常に完了したことを示します。 黄色のアイコンは、バックアップの1つ以上のファイルで問題が発生したことを示します。 赤のアイコンはバックアップに失敗したことを示します。 いずれかのバックアップから作業の復元を開始するには、該当する復元 ボタンをクリックします。

通知環境設定

  • バックアップ後に通知 : バックアップやその他の操作が完了すると、メッセージを表示します。
  • N 間バックアップがない場合に通知: 入力ボックスで指定した日数、クライアントがバックアップされていない場合、メッセージを表示します。
  • SMART エラーを報告 : Retrospect がクライアントの SMART ハードドライブのボリュームで
    エラーを検出すると、"プロアクティブバックアップ"(使用可能な場合)からのバックアップを要求します。 この設定のデフォルトはオフです。

プライバシー環境設定

  • プライバシー領域 : この領域には "プライベート" として指定されたファイルやフォルダを表示します。 "プライベート" ファイルは、Retrospect サーバで非表示で、バックアップされません。 ボリュームやファイル、フォルダを "プライベート" に指定する場合は、ここへドラッグします。
  • 追加/削除ボタン : プライバシーリストにファイルやフォルダを追加するには、追加 ボタンを
    クリックして追加するファイルやフォルダまで移動します。リストから項目を削除する場合は、[除外] 領域で項目を選択し削除 ボタンをクリックします。
  • システム上でのファイル変更を Retrospect に許可(復元に必須): このオプションを選択解除すると、クライアントをバックアップすることはできますが、クライアントのファイルをバックアップコンピュータによって復元、修正、または削除することはできません。 この設定は、デフォルトではオンになっています。

スケジュール環境設定

  • プロアクティブバックアップは以下の日付まで延期 [日付 & 時刻] : 指定した時刻または日付まで、クライアントコンピュータのバックアップが実行されません。最大で現在の時刻から1週間後まで設定できます (時刻および日付をクリックして、数字を入力するか、矢印をクリックして変更します)。

クライアント機能と環境設定のロック

Retrospect システム管理者には、ユーザーによる特定のクライアント設定変更を阻止する権利があります。 例えばユーザーがコンピュータをバックアップしないように設定した場合、管理者としてはこれは好ましくありません。

システム管理者にとって最も効率的なワークフローは、標準のロックアウト環境設定を確立し、
クライアントごとに必要なカスタム化を適用していく方法です。 以下にその手順を説明します。

デフォルトのロックアウト環境設定を設定するには:

  1. ロックアウトコントロールは Retrospect コンソールにあります。 Mac: Retrospect > 環境設定を選択 し、クライアントタブをクリックします。で、構成 > 環境設定 > クライアントに許可 を選択し ます。。 Windows: Retrospectコンソールサイドバーで、構成 > 環境設定 > クライアントに許可 を選択します。
  2. クライアントに許可セクションで、以下のような1つ以上の設定を修正します:
    • Retrospectクライアント ソフトウェア を終了: これをチェックすると、Retrospect サーバでクライアントが非表示になります。 サーバとクライアントの通信はすべて切断されます。 クライアントがオフの間、すべての実行予定のバックアップ スケジュールは実行されません。
    • バックアップの実行を中止 : これをチェックすると、進行中の操作を停止することができます。
    • バックアップから項目を削除 : これをチェックすると、ファイル、フォルダー、
      ボリュームをプライベートとしてマークし、Retrospect で非表示になります。
    • 読み取りアクセス専用 : これをチェックすると、Retrospect はユーザーのコンピュータ上でファイルの書き込みや削除が実行不可になります。
    • バックアップオンデマンド : これをチェックすると、ユーザーは指定のバックアップセットへ必要に応じてバックアップを開始できます。 バックアップセットの選択...をクリック [バックアップセット] を選択します。
    • オンデマンドで復元 : これをチェックすると、ユーザーは利用可能なバックアップセットから、必要に応じて復元を開始できます。

各クライアントのデフォルト環境設定をカスタマイズするには:

  1. Mac: Retrospect コンソールバーでソースを選択します。 Windows: でソースを選択します。Retrospect サイドバーで構成 > クライアントを選択します。
  2. リストからクライアントを選択します。
  3. をクリックします。プロパティをクリックします。
  4. このクライアントにあわせて環境設定を修正します。

高度なネットワーク

Retrospectでは通常、マルチキャストを使用して、ローカル ネット
ワーク セグメントまたはローカル サブネットに直接続されたバックアップ クライアントを検索し、[ソースの追加]ウィンドウに表示します。ネットワークでバックアップ コンピュータとクライアントの間にルータがあるか、異なる物理ネットワークに接続された複数のネットワーク カードがバックアップ コンピュータに接続されている場合は、Retrospectのより高度なアクセス技術を使用する必要があります。

Retrospectでは、クライアントへのアクセスに複数の方法を使用することができます。また、バックアップ コンピュータのアダプタ カードの使用を制御できます。

アクセス方法

Retrospectでは、標準のDNSおよびWINSディレクトリ サービス、またはTCP/IPに基づいたRetrospect独自のPitonネーム サービスのいずれかを使用できます。

Retrospectのソースにクライアントを追加すると、後で使用するアクセス情報も保存されます。Retrospectがクライアントに接続してバック
アップしようとするとき、元のアクセス方法を使用して、アクセス情報を現在のIPアドレスに解決します。

各クライアント コンピュータでは、Retrospectクライアント ソフトウェアは、RetrospectサーバのRetrospectからのクエリを待機します。Retrospectがクライアントと通信する方法は、Retrospectで使用しているアクセス方法によって異なります。

[ソースの追加]ダイアログで使用できる方法は、次の3つです。

  • マルチキャスト
  • サブネット ブロードキャスト
  • ソースを直接追加

マルチキャスト

最初に[ソースの追加]ダイアログを開くと、ポップアップ メニューにデフォルトで設定されているアクセス方法は、[マルチキャストの使用]です。この方法では、リスンしているクライアント コンピュータにマルチキャスト要求を送信し、クライアント情報の応答を要求します。クライアントをこの方法で追加すると、このクライアントに接続してバックアップしようとしたときに、Retrospectでは、クライアント データベースを更新して適切なクライアントに接続する要求を送信することにより、自動的にIPアドレスの変更が処理されます。

ネットワーク分析を使用してマルチキャストで送信したパケットを監視する場合は、Retrospectでは通信に既知のポートである497を通信に使用します。パケット フォーマットは、Retrospect独自のプロトコルであるPiton(PIpelined TransactiONs)に従っており、Retrospectのネットワークの速度と信頼性を有効に利用できます。マルチキャストPitonネーム サービスでは、割り当てられたアドレスとして224.1.0.38を使用し、Retrospectクライアント ソフトウェアを実行しているコンピュータにのみ、Pitonでクエリを転送できます。

マルチキャスト アクセスは単純で、設定の必要はありませんが、ルータをまたがって操作することはできません。ローカル サブネット内でのみ機能します。

サブネット ブロードキャスト

サブネット ブロードキャストでは、インターネットなど、事実上どのようなネットワーク トポロジーでもクライアントにアクセスできます。

TCP/IP標準に従って、サブネットには、たとえば、192.168.1.0および255.255.255.0のような、ネットワーク アドレスおよびサブネット マ
スクが割り当てられます。ルータはこれらのアドレスにより、コン
ピュータが接続されている物理的なネットワークを識別します。ルータでは、特定のサブネットにあるすべてのコンピュータにクエリを送信することもできます。Retrospectでは、サブネット ブロードキャストによるアクセス方法の機能を活用して、マルチキャスト アクセスと同じPitonプロトコルを使用します。

Retrospectのサブネット アクセス方法では、使用するサブネットごとにアドレスおよびマスクを定義し、ネットワークが変更された場合は、これらの構成を更新する必要があります。サブネットを定義する方法については、この章で後述する『ネットワーク インタフェースおよびサブネットの構成』を参照してください。

ソースを直接追加

ソースを直接追加では、特定のバックアップ クライアントをRetrospectのソースに追加できます。この方法では、バックアップ クライアントのIPアドレス、DNS名、またはWINS名が既知である必要があります。DHCPサーバから動的IPアドレスを取得するコンピュータには、数字のIPアドレスを使用しないでください。アドレスが変更されたときに、Retrospectでは認識できないためです。

クライアントを直接追加するのは、クライアントが数台の場合には有効ですが、クライアントが多数ある場合には面倒な作業になります。多数のクライアントを追加する場合は、次のいずれかの方法が便利
です。

クライアントを直接ソースに追加するには、次の手順に従います。

  1. Retrospectコンソールで、サイドバーの[ソース]をクリックします。
  2. リスト表示ツールバーの[追加]ボタンをクリックします。
    [ソースの追加]ダイアログが表示されます。
  3. [ソースの追加]ダイアログの下部にある[ソースを直接追加]をクリックします。表示されるダイアログで、IPアドレス(またはDNSまたはWINS名)をおよびクライアントのパスワード入力し、[追加]をクリックします。Retrospectが指定されたIPアドレスにクライアントを見つけたら、ダイアログに緑色のアイコンが表示されます。直接追加するクライアントのそれぞれに対して、同じ操作を繰り返します。Retrospectがクライアントを[ソース]ダイアログの後ろの[ソース]リストに追加します。目的のクライアントを全部追加したら、[完了]をク
    リックして[ソース]ダイアログを閉じます。

ネットワーク インタフェースおよびサブネットの構成

Retrospectのインタフェース機能によって、複数のアダプタ カードから選択し、バックアップ クライアントのグループに対してネットワーク オプションを制御できます。たとえば、カスタム インタフェースに
よって、ルータを通してバックアップ データを要求することなく、さまざまなサブネットのクライアントをバックアップできるため、ネットワークの帯域幅を節約できます。

Retrospectの環境設定で、さまざまなネットワーク インタフェースに名前を付け、特定のネットワーク アドレスに割り当てることができます。アドレスは順に使用されます。そのためには、次の手順を実行します。

  1. [Retrospect]>[環境設定]>[ネットワーク]を選択します。[サーバ]列に複数のRetrospectサーバが表示される場合は、制御するサーバを選択します。ウィンドウの右側の接続リストには、Macのデフォルトのネットワーク接続が表示され
    ます。
  2. ネットワーク インタフェースを追加するには、接続リストの下のプラス(+)ボタンをクリックします。表示されるダイアログで、[接続]ポップアップ メニューから使用するネットワーク インタフェースのIPアドレスを選択し、[追加]をクリックします。
  3. 04fig21.tiff

  4. 接続リストに新しい接続が表示されます。クライアントおよびネットワーク共有を検索するときにRetrospectが使用するサブ
    ネットを制限することもできます。これを実行するには、接続リストで接続を1つ選択してから、[詳細]ボックスの下のプラス(+)ボタンをクリックします。表示されるダイアログで、サブネット アドレスおよびサブネット マスクを入力し、[追加]をクリックします。サブネットの制限が[詳細]ボックスに表示されます。
  5. 04fig22.tiff

[Advanced Settings]

上級ユーザーは、Retrospectのネットワーク動作をさらに詳細に制御する必要があるかもしれません。[ネットワーク]設定ペインで[詳細設定]ボタンをクリックすると、さまざまな設定が可能なダイアログが表示されます。

04fig23.tiff

[ネットワーク再試行警告遅延]:クライアントが指定された時間内に応答しない場合は、Retrospectによってネットワーク再試行のダイアログが表示されます。

[接続タイムアウト]:Retrospectがクライアントの通信再開を待機する最大時間。これを超えると、エラー–519(ネットワーク通信失敗)がログに記録され、次のアクティビティを続行します。

[検索ポーリング間隔]:クライアントが最後に認識されたアドレスに見つからない場合は、この間隔でクエリを送信します。

[検索タイムアウト]:指定した時間内にクライアントが見つからなかった場合は、既知のクライアントの検索を終了します。

[ライブ ポーリング間隔]:ライブ ネットワーク ウィンドウにあるクライアントにポーリングする場合は、この間隔でクライアントにブロードキャストします。インタフェースに複数のサブネットを構成した場合、ポーリング間隔は定義されたサブネットの数で割った値になります。

[カウント漏れ]:指定した数の連続したポーリングに応答がない場合は、ライブ ネットワーク ウィンドウからクライアントを削除します。これはすでにバックアップ クライアント データベースに追加されたクライアントには影響しません。

[マルチキャスト有効期限]:有効期限の数をマルチキャストUDPパケットの数に割り当てます。これは、ルータのホップ数の最大値で、これを超えるとパケットが破棄されます。有効期限の数を増やすと、検索対象となるIGMP対応ルータで接続されているサブネットの数が増えます。IGMPをサポートしていないルータでは、マルチキャストUDPパケットは転送されません。

変更する設定の横に値を入力して、[完了]をクリックします。設定を入力した後で元に戻すには、[デフォルトを使用]をクリックし、次に[完了]をクリックします。

警告: このダイアログは、変更による影響を理解している場合、またはRetrospectのテクニカル サポートの指示があった場合にのみ変更してください。状況によっては、このダイアログでの変更により、Retrospectのパフォーマンスに悪影響がある場合があります。注意してください!

ネットワーク バックアップのガイドライン

このセクションでは、Retrospectを使用してワークグループのバック
アップを設定するための情報とアドバイスを示します。

一般的に、ローカル バックアップに適用する原則が、クライアント コンピュータのネットワーク バックアップにも適用できます。ローカル バックアップとネットワーク バックアップの主な違いは、データの量であり、ストレージの限界を超える可能性があります。膨大なデータ量と、ネットワーク バックアップの速度の低下により、時間の制限を超える可能性があります。一晩でネットワーク全体のバックアップができない場合は、バックアップを複数の日程に分ける、ドキュメントのみバックアップ、プロアクティブ バックアップ スクリプトの使用を検討してください。

このセクションの情報はあらゆるLAN環境に適用できますが、説明する例では、基本的なEtherneネットワークを前提としています。ネットワークにネットワーク間接続デバイス(ルータやゲートウェイなど)が存在する場合でも、バックアップ ワークグループの1つ以上のメンバーがネットワーク間接続デバイスによってその他のメンバーから分離されている場合を除き、ほとんどの内容が適用できます。ルータまたはゲートウェイを通してバックアップを実行すると、バックアップを完了するまでに要する時間が増えます。

バックアップ デバイスの選択

バックアップ デバイスの容量は、通常、自動的に無人でワークグループ バックアップを実行する場合に最も重要な考慮事項です。ネット
ワーク バックアップの容量は多すぎて問題になることはありません。容量を増やすと、バックアップできるファイル、ボリューム、クライアント コンピュータが増え、バックアップ対象のファイルを選択する条件が広がり、メディア交換の頻度が下がり、メディアごとのバックアップ セッションの数が増えます。

バックアップ デバイスの容量が不足している場合は、バックアップの完了前にメディアを交換する必要があるため、自動的に無人でバックアップを完了することができません。容量と速度のニーズに従って、
1つ以上の大容量ハード ディスク、ディスク アレイ、テープ ライブラリ、ストレージ エリア ネットワークのいずれか適切なものをバック
アップ デバイスにします。

Retrospectサーバの選択

このセクションでは、ネットワーク バックアップの計画に適合するRetrospectサーバに適切なコンピュータを選択する方法についてのアドバイスを示します。

ファイル サーバをバックアップ コンピュータとして使用する必要は
ありません。次にデスクトップ コンピュータまたはサーバをバック
アップ コンピュータとして使用する場合のそれぞれのメリットを示します。

デスクトップのメリット

  • 近くにあるコンピュータを使用できるので、バックアップ デバイスに簡単にアクセスできます。
  • 専用サーバのコストを回避できます。
  • メモリおよび速度の点で最適なコンピュータを選択できます。Retrospectは、夜間または週末に実行し、業務時間内はコン
    ピュータを通常通り使用できます。
  • バックアップの実行中でも、サーバに最高速度でアクセスできます。以上は、専用のバックアップ サーバがないことを前提としています。

サーバのメリット

  • サーバ コンピュータは通常高性能のモデルを使用しているため、バックアップの速度を最適化できます。
  • 夜間や週末のサーバが使用されていない時間帯を活用できます。
  • サーバが安全な場所にある場合は、メディア セットのセキュリ
    ティも向上します。
  • 大容量のサーバ ディスクをバックアップするときに、ネットワーク転送レートより速い、ローカル転送レートでバックアップでき
    ます。

バックアップ コンピュータのパフォーマンスは、システム全体のパ
フォーマンスに影響します。一般的に高性能なコンピュータでは、
ネットワーク バックアップをサポートできるクライアント コンピュータの数とデータの量が多くなります。

ソフトウェア圧縮と暗号化によって、CPU使用率は大幅に上昇します。これらの機能のいずれかを使用する場合は、CPUのパフォーマンスの高いモデルを選択してください。

バックアップ コンピュータには、大部分のファイルを持つネットワーク ボリュームを処理するのに十分なRAMが必要です。RAMをRetrospectサーバに追加すると、Retrospectで使用できる実行スレッドが増えるため、サーバ バックアップを迅速に実行できます。

スケジュールされた期間内にRetrospectサーバはバックアップを完了できない場合、またはバックアップの頻度を上げる場合は、バックアップ コンピュータの速度を向上させるか、バックアップ デバイスを高速化するか、その両方を行う必要があります。

暗号化および圧縮

Retrospectでは、暗号化機能により、バックアップ時に不正なアクセスからデータを保護することができます。また、圧縮機能では、保存されたデータを圧縮することにより、バックアップ デバイスの容量を削減できます。これらの機能を使用するかどうかによって、選択すべきバックアップ デバイスのタイプが異なります。Retrospectの暗号化およびソフトウェア圧縮により、特にコンピュータのCPUのパフォーマンスが低い場合は、バックアップに時間がかかるようになることを留意してください。圧縮をサポートしているテープ ドライブは、専用の圧縮ハードウェアを使用して圧縮のタスクを実行するため、Retrospectより迅速に圧縮できます。圧縮および暗号化を使用するかどうか、また、圧縮テープ ドライブがバックアップ デバイスとして適切かどうかを判断するには、次を参照してください。

機能: 圧縮

説明: バックアップ デバイスで、メディアに保存できるファイルが増えます。

手順: データのパターンを検出します。パターンが多いほど、圧縮率が高くなります。

インプリメンテーション: 圧縮に対応したテープ ドライブがある場合は、Retrospectより迅速にデータを圧縮できるため、圧縮はハードウェアで実行されます。

機能: 暗号化

説明: バックアップのセキュリティを向上します。

手順: データの見た目をランダムに変更して、不正なアクセスを防止します。

インプリメンテーション: 暗号化は常にRetrospectで管理します。

機能: 暗号化圧縮

説明: バックアップ デバイスで、メディアに保存できるファイルが増えると同時に、バックアップのセキュリティを向上します。

手順: 圧縮は暗号化の前に行う必要があります。

インプリメンテーション: 両方の機能をRetrospectで実行する必要があります。圧縮ドライブがある場合は、暗号化およびハードウェア圧縮の両方は使用できないため、どちらを使用するか選択する必要があります (暗号化を使用する場合は、自動的にハードウェア圧縮が無効になる)。