What's New in Retrospect – Retrospect Backup 19 + Retrospect Virtual 2022 + Retrospect Cloud Storage

はじめに

この章では、Retrospect の使用に必要なハードウェアとシステムの必要条件および Retrospect ソフトウェアのインストール方法とアップグレード方法について説明します。また、Retrospect の基本的な使用方法の概要についても説明します。Retrospect Clients の必要条件とインストールについては、「ネットワーク接続クライアント」を参照してください。

Retrospect の概要

Retrospect Multi Server、Single Server、および Single Server (Disk-to-Disk) は中小企業向けに設計されており、ネットワークサーバ、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、およびクリティカルアプリケーションを徹底かつ迅速にバックアップし、100 % 正確に復元します。

最適な Retrospect 製品の選択

Retrospect 製品は現在、5 つの種類が提供されています。貴社の要求を満たす最適な製品をこれらの Retrospect 製品の中から選択してください。以下の表は、Retrospect の機能の一部とその機能が利用可能な Retrospect 製品を示しています。

  • Multi Server – Retrospect を実行している 1 台のホストコンピュータから、ネットワーク接続された無制限の Windows、Mac、Linux サーバーと、デスクトップおよびノートブックを保護します。ディスクとテープのストレージデバイスをサポートします。

  • Single Server – 1 台のサーバーを保護し、Retrospect を実行している 1 台のホストコンピュータから、ネットワーク接続された無制限の Windows、Mac、Linux デスクトップとノートブックを保護します。ネットワーク接続された Mac、Windows、Linux サーバーを追加で保護するには、サーバー クライアント ライセンスを購入できます。ディスクとテープのストレージデバイスをサポートします。

  • Single Server (Disk-to-Disk) – 一つの Windowsを保護するローカル、ネットワーク、そしてクラウドディスクをベースにしたストレージを利用するサーバーおよび5つのワークステーション。 Formerly Retrospect Disk-to-Disk.

  • Desktop – 1 台の非サーバー Windows PC と 5 台までの Windows、Mac、Linux デスクトップとノートブックを追加で保護します。 Formerly Retrospect Professional.

Retrospect のアドオン製品

Retrospect 製品が持つ多くの高度な機能は適切なライセンスコードを保持している場合にのみ利用できます。「設定」>「ライセンス」の順にクリックすると、現在のライセンスが表示されます。新しいライセンスを購入することもできます。

  • オープンファイル バックアップ 無制限 – Windows サーバー、デスクトップ、ラップトップ上の NTFS フォーマットでのオープンファイルを保護します。このアドオンは、稼働中の会計、CRM、および独自のデータベースなどの基幹業務アプリケーションや、複数のボリュームに分散したそれらのアプリケーションのデータファイルの保護を可能にします。Retrospect のオープン ファイル バックアップ 無制限アドオンは、エンドユーザーのデスクトップやラップトップを含む、Retrospect ホストサーバーによって保護されているすべての Windows システムをカバーします。

  • オープンファイル バックアップ Disk-to-Disk エディション – 1 台の Windows サーバー上の NTFS フォーマットでのオープンファイルを保護します。 このアドオンは、稼働中の会計、CRM、および独自のデータベースなどの基幹業務アプリケーションや、複数のボリュームに分散したそれらのアプリケーションのデータファイルの保護を可能にします。 Retrospect のオープンファイル バックアップ Disk-to-Disk エディション アドオンは、Retrospect ホストサーバーのみをカバーします。 Retrospect Single Server (Disk-to-Disk) および Desktop (Professional) 専用。

  • 異機種ハードウェア復元 無制限 – オペレーティングシステム、アプリケーション、レジストリー、データを含む起動ボリューム全体を、より新しいモデルや異なるメーカー等の物理的に完全に異なるコンピュータへ復元することを可能にします。 Retrospect の異機種ハードウェア復元 無制限アドオンは、エンドユーザーのデスクトップやラップトップを含む、Retrospect ホストサーバーによって保護されているすべての Windows システムをカバーします。

  • 異機種ハードウェア復元 Disk-to-Disk エディション – オペレーティングシステム、アプリケーション、レジストリー、データを含む Windows サーバーを、より新しいモデルや異なるメーカー等の物理的に完全に異なるコンピュータへ復元することを可能にします。 Retrospect の異機種ハードウェア復元 Disk-to-Disk エディションアドオンは、Retrospect ホストサーバーだけをカバーします。Retrospect Single Server (Disk-to-Disk) および Desktop (Professional)専用。

  • Microsoft SQL Server Agent – Microsoft SQL Server 2019、2017、2016、2014、2012、2008、2005 のホットバックアップを提供します。SQL サーバーまたは個別のデータベースを特定な時間まで自動復元します。Retrospect アプリケーションまたは Retrospect クライアントを実行している SQL サーバーに対してライセンス供与されます ; Retrospect サーバークライアントライセンスを含みます。

  • Microsoft Exchange Server Agent – Microsoft Exchange Server 2016、2013、2010、2007、および 2003 のストレージグループ、データベース、メールボックスのホットバックアップを提供します。 (Microsoft Exchange APIの変更により、Exchange 2016以降のメールボックスバックアップはサポートされていません。)Exchange サーバーまたは個別のコンポーネントを特定な時間まで自動復元します。 Retrospect アプリケーションまたは Retrospect クライアントを実行している Exchange サーバーに対してライセンス供与されます; Retrospect サーバークライアントライセンスを含みます。

  • 高度テープサポート – 複数のスタンドアロン ドライブ、ライブラリのドライブ、オートローダーのドライブなどの複数のテープドライブを並行して使用することにより、バックアップ時間を短縮します。 高度テープサポートアドオンは、テープドライブ単位でなく、Retrospect ホストサーバー単位でライセンスされます。例えば、 1 ライブラリで 4 テープドライブ搭載の場合、必要な高度テープサポートアドオンのライセンスは 1 つだけです。

  • Retrospect クライアント パック – Retrospect Disk-to-Disk または Desktop エディションでバックアップできる、ネットワーク接続されたデスクトップとノートブックコンピュータの数を増やします。1、5、10 個のクライアントライセンスパックが利用可能です。

  • Retrospect サーバー クライアント – Retrospect Single Server エディションでバックアップできる、ネットワーク接続されたサーバーの数を増やします。1 つの Retrospect サーバークライアントは、ネットワーククライアントとして、1 台の追加サーバーを保護するライセンスを追加します。

  • 年間サポートおよびメンテナンス (ASM) – ASMは購入日から1年間、追加費用なしでメールと電話 (一部の地域のみ)による技術サポートおよび購入製品のすべてのアップグレード/アップデートをご提供します。

必要条件

Retrospect を実行して使用するには、ハードウェア、ソフトウェア、およびメモリに関して最小限の必要条件を満たす必要があります。クライアントコンピュータの必要条件についての詳細は、「ネットワーク接続クライアント」を参照してください。

システム要件

 

Windows 用 Retrospect 19

サポートするオペレーティングシステム:
  • Microsoft Windows 10 and 11
  • Microsoft Windows Vista, 7, 8
  • Microsoft Windows Server 2003, 2008, 2012, 2012 R2, 2016, 2019, 2022
  • Microsoft Windows Server Core 2008 R2, 2012, 2016, 2019
  • Microsoft Windows Server Essentials 2012, 2016
  • Microsoft Windows SBS 2003, 2008, 2011
  • Microsoft Windows Storage Server 2003, 2008

*Retrospect Desktop は Windows Server 上で実行できません。

サポートするハードウェア:
  • Intel processor (64-bit) with one or more multicore processors
推奨する構成:
  • Latest Service Pack for Windows
  • For Windows 10, Retrospect requires the 64-bit version
  • 1 GB for each concurrent activity; 4 GB minimum for 64-bit Windows
  • 10-15 GB of temp hard disk space for each concurrent activity (backup, restore, etc.)
  • Adequate storage for backups
  • RAM that meets Microsoft's guidelines for each OS

Windows 用 Retrospect Client 19

  • Microsoft Windows 10 and 11
  • Microsoft Windows XP, Vista, 7, 8
  • Microsoft Windows Server 2003, 2008, 2012, 2012 R2, 2016, 2019, 2022
  • Microsoft Windows Server Core 2008 R2, 2012, 2016, 2019
  • Microsoft Windows Server Essentials 2012, 2016
  • Microsoft Windows SBS 2003, 2008, 2011
  • Microsoft Windows Storage Server 2003, 2008

*サーバー OS クライアントのバックアップには、利用可能なサーバー クライアント ライセンスを有する Retrospect Multi Server またはその他の Server エディションが必要です。

Mac 用 Retrospect Client 19

  • Apple macOS Sonoma / Sonoma Server 14
  • Apple macOS Ventura / Ventura Server 13
  • Apple macOS Monterey / Monterey Server 12
  • Apple macOS Big Sur / Big Sur Server 11
  • Apple macOS Catalina / Catalina Server 10.15
  • Apple macOS Mojave / Mojave Server 10.14
  • Apple macOS High Sierra / High Sierra Server 10.13
  • Apple macOS Sierra / Sierra Server 10.12
  • Apple OS X El Capitan / El Capitan Server 10.11.6
  • Apple OS X Yosemite / Yosemite Server 10.10.5
  • Apple OS X Mavericks / Mavericks Server 10.9.5
  • Apple OS X Mountain Lion / Mountain Lion Server 10.8.5

*サーバー OS クライアントのバックアップには、利用可能なサーバー クライアント ライセンスを有する Retrospect Multi Server またはその他の Server エディションが必要です。

Linux 用 Retrospect Client 19

  • x86 または x64 ベースシステムで実行される Red Hat Linux, Red Hat Enterprise Linux, CentOS, Debian, Ubuntu Server または SUSE Linux オペレーティングシステム (詳細)
  • glibc バージョン 2 以降

ストレージ デバイス

Retrospect は、ハードドライブ (ダイレクトおよびネットワークアタッチの両方)、テープドライブとライブラリ、フラッシュストレージ、リムーバブルドライブ (RDX、REV、その他) などの多種多様なストレージデバイスをバックアップの宛先としてサポートしています。Retrospect Device Support Database でサポートしているテープドライブとライブラリをご確認いただけます。

Retrospect ユーザアカウントの作成

ディスクやリモート共有、および SQL や Exchange のデータベースをバックアップするには、それらのディスクとデータベースへのアクセス権を持つユーザアカウントで Retrospect を実行する必要があります。

Retrospect は、Retrospect をインストールする前に、全リソースにアクセスできる管理者アカウントを 1 つ作成しておくことを推奨しています。

SQL と Exchange については、バックアップするすべてのデータベースサーバにアクセスする権限を、作成するアカウントに与える必要があります。アカウントを次の各グループのメンバーにしてください。

  • Domain Users

  • Domain Admins

  • Administrators

  • Backup Operators

詳しくは「SQL Server Agent」および「Exchange Server Agent」を参照してください。

ネットワークボリュームの場合は、元ボリューム、宛先ボリューム、またはカタログファイルの保存場所として使用するボリュームのすべてにアクセスする権限を、アカウントに与える必要があります。

Retrospect ユーザアカウントおよびログイン情報の修正方法について詳しくは、セキュリティ環境設定を参照してください。

Retrospect のインストール

Retrospect をインストールする手順は、初めてインストールするか以前のバージョンからアップグレードするかに関係なく、同じです。アップグレードの場合は、最新のバージョンで使用できるよう、スクリプト、スケジュール、セレクタ、クライアントなどの既存の設定が自動的にコピーされます。Retrospect をインストールした後は、起動して使用を開始する前に、Retrospect 用の更新があるかどうかをチェックするようにします。

Retrospect をインストールするかアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. 実行中の他のアプリケーションで保存していないすべての文書を保存します。

  2. Windows では、コンピュータに管理者権限でログインします。

  3. Retrospect の CD をコンピュータの CD/DVD ドライブに挿入します。表示されたメニューの「Retrospect のインストール」をクリックします。

    Retrospect インストーラをダウンロードした場合は、Setup.exe を実行します。

  4. InstallShield ウィザードの指示に従って、ソフトウェアをインストールするか、インストール済みの Retrospect をアップデートし、必要に応じてコンピュータの再起動オプションを選択します。

  5. Retrospect のアップグレードの中には、アプリケーションの新規ライセンスコードを含むものがあります。アップグレードに新規ライセンスコードが含まれている場合は、そのコードが必要になります。インストーラを実行した後、最初に Retrospect を起動した時点で新規ラインセンスコードを入力します。

Retrospect クライアントと ユーザ開始型復元のインストール手順については、「ネットワーク接続クライアント」を参照してください。

Retrospect 更新

Retrospect 更新は、無料でダウンロードすることができます。追加のデバイスサポートや、Retrospect の以前のバージョンに関する問題の対処法などが提供されます。デフォルトでは、Retrospect は Retrospect 更新を定期的にチェックし、利用できる更新があれば通知するよう設定されています。更新は、任意の時点で手動でチェックすることもできます。

Retrospect 更新の自動チェック

デフォルトでは、Retrospect は現在使用されている Retrospect のバージョン向けの更新(無料)を定期的にチェックします。Retrospect の環境設定が有効になっていることを確認するには、Retrospect のナビゲーションバーから「設定」>「環境設定」を順に選択します。環境設定の「通知」分類で「更新」をクリックし、「利用可能な更新を自動でチェック」チェックボックスがオンになっていることを確認します。詳しくは、更新環境設定を参照してください。

Retrospect が更新を検出すると、更新をダウンロードするか、その場でインストールすることができます。詳しくは、Retrospect 更新のインストールを参照してください。

Retrospect 更新の手動チェック

インストールされている Retrospect のバージョン向けの無料更新を検索するには、「ヘルプ」メニューから「Retrospect 更新」を選択します。ダイアログボックスに、現在インストールされている Retrospect のバージョンと、デバイスサポート用の更新やホットフィックスがリストに表示されます(存在する場合)。また、最後に更新がチェックされた日付も表示されます。

Retrospect Web サイトで利用可能な更新をチェックするには、「今すぐチェック」をクリックします。

更新が存在する場合は、ダウンロードしてインストール可能な項目のリストが表示されます。

Retrospect 更新のインストール

現在インストールされている Retrospect のバージョン向け更新が検出されると、利用可能な更新のリストが表示されます。リストから項目を選択して、次のいずれかのコマンドを選択します。

  • 「この更新の詳細」をクリックすると、選択した更新に関する詳細が表示されます。

  • 「ダウンロード」をクリックすると、選択した更新用のインストーラが指定の場所にダウンロードされます。更新は、いつでもインストールすることができます。ダウンロードした更新用のインストーラは、更新をインストールした後に手動で削除しなければなりません。

  • 「インストール」をクリックすると、更新がダウンロードされインストールされます。この場合、更新がダウンロードされた時点で、更新インストーラを実行するために Retrospect を終了するかどうかの確認を求めるメッセージが表示されます。更新がインストールされると、更新インストーラが自動的に削除されます。更新をダウンロードした後で Retrospect を終了しないことを選択した場合は、更新インストーラが削除され、更新はインストールされません。

  • 「この更新を無視」チェックボックスをオンにすると、インストールしたくない更新が無視されます。更新はリストに記されたままグレー表示されます。

  • 「閉じる」をクリックすると、更新をダウンロードやインストールすることなくダイアログが閉じます。

ダウンロードしてインストールできるのは、一度に 1 つの更新だけです。複数の更新をインストールしたい場合は、最初の更新がインストールされた後で、「ヘルプ」>「Retrospect 更新」を順に選択し、「直ちにチェック」をクリックします。

Retrospect への機能の追加

アドオン製品を使用することによって Retrospect の機能を容易に拡張することができます。また、より強力なバージョンの Retrospect ファミリに容易にアップグレードすることもできます。オプションの機能には、オープンファイルバックアップと障害発生時の復旧があります。

アップグレードするには、Retrospect の「ウインドウ」メニューから「ライセンスマネージャ」を選択します。「購入」をクリックし、さらに「Web」をクリックします。Web ブラウザが起動し、Retrospect Online Store が表示されます。

購入ライセンスコードを電子メールで受信したら、Retrospect-の「ライセンスマネージャ」ウィンドウで「追加」をクリックしてコードを入力します。これでアップグレードが完了します。

Retrospect の使い方

Retrospect は、ユーザフレンドリーなインターフェイスを備えています。ナビゲーションバーやツールバー、よく使用するコマンドにすばやくアクセスするためのキーボードのショートカットがあります。

Retrospect の起動方法

Retrospect を起動するには、「スタート」メニューの Retrospect Retrospect プログラムグループから「Retrospect 19.2」を選択します。

Retrospect の開始ウィザード

Retrospect の初回の起動時には、Retrospect の起動ウィザードが開きます。

1

アプリケーションのライセンスコードを所定のフィールドに入力し、「次へ」をクリックします。

ライセンスコードをお持ちでない場合は、「購入」ボタンをクリックすれば、コードの取得方法の詳細が表示されます。

2

Retrospect のアドオン製品のコードを別にお持ちの場合は、ここで入力できます。アドオンのコードは、ライセンスマネージャを使用すれば、後で必要になったときに入力することができます。「次へ」をクリックして先に進みます。

3

お名前と会社名を入力して「次へ」をクリックします。

4

登録画面では、以下のボタンのいずれかをクリックします。

  • Retrospect をまだ登録しておらず、ここで登録したい場合は、「登録」をクリックします。

  • この手順を省略する場合は、「後で登録」をクリックします。

  • Retrospect を既に登録している場合は、「登録済み」をクリックします。

6

ディスクやリモート共有、および SQL や Exchange のデータベースをバックアップするには、それらのディスクとデータベースへのアクセス権を持つユーザアカウントで、Retrospect が動作している必要があります。

SQL や Exchange などのリモート共有をバックアップする場合、Retrospect はすべてのリソースへのアクセスが可能な管理者権限を持つアカウントを作成し、その情報を「Retrospect を常に特定ユーザで実行する」の下にあるフィールドに入力することを推奨します。

詳しくは、Retrospect ユーザアカウントの作成を参照してください。

リモートサーバで実行している Retrospect をターミナルサービスで管理する場合は、ターミナルサービスとリモートデスクトップを参照してください。

7

Retrospect の設定が完了しました。バックアップをただちに開始するには、「次へ」をクリックします。Retrospect を操作して使い方に慣れる必要がある場合は、「バックアップを実行する」チェックボックスのチェックを外して「終了」をクリックします。

最初のバックアップの設定方法についての詳細は、ウィザードモードでのバックアップを参照してください。

Retrospect の終了方法

Retrospect を起動したら、バックグラウンドでプログラムウィンドウをクリックするか、「スタート」メニューまたはタスクバーから別のプログラムを選択することによって、Retrospect から一時的に離れることができます。この操作により、Retrospect はバックグラウンドに後退してアクティブなプログラムではなくなりますが、現在の操作を続行し、後続の操作が予定されていれば、その操作も実行します。

Retrospect を完全に終了するには、「ファイル」メニューから「終了」を選択します。次のスケジュール操作がある場合は、終了する前にメッセージが表示されます。

ナビゲーションバー

Retrospect を起動すると、左側にナビゲーションバー、上部にツールバーが配置されたメインウィンドウが表示されます。

8

このナビゲーションバーから、Retrospect のすべての機能へアクセスすることができます。

  • ナビゲーションバーを消去するには

  • ナビゲーションバーを表示するには

ナビゲーションバーは、機能別に階層的に編成されています。「+」アイコンをクリックすると、その機能の各項目が表示されます。

11

「–」アイコンをクリックすると、低レベルの項目が表示されなくなります。トップレベルの分類項目をクリックすると、概要ウィンドウが表示されます。(デフォルトでは、バックアップの概要ウィンドウは Retrospect のオープン時に表示されます)。

各概要ウィンドウには左側にボタンが付いています。各ボタンの右側には、そのボタンの機能や動作の説明が表示されます。各ボタンの機能を実行するには複数のステップを必要とするため、ボタンをクリックすると、さらに別のウインドウやダイアログボックスおよびボタンが表示されます。

ナビゲーションバー上の任意の位置を右クリックすると、次の表示オプションが利用できます。

  • メニューを隠す/メニューを表示

  • 右側にドッキング/左側にドッキング

  • テキストを右揃えにする/テキストを左揃えにする

これらのオプションを使えば、ナビゲーションバーの表示をカスタマイズできます。

ツールバー

ナビゲーションバーから各機能にアクセスできるようになったら、次は、Retrospect のメニューの下にあるツールバーの各ショートカットに慣れてください。

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マウスのポインタをツールバーのアイコンの上に置くと、そのアイコンの機能が表示されます。

システムトレイアイコン

Retrospect を終了すると、デフォルトでは Retrospect アイコン 13 が Windows のタスクバーのシステムトレイ部分に表示されます。

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このアイコンを右クリックすると、次のコマンドが表示されます。

  • Retrospectの起動

  • オプション

  • 終了

「Retrospect の起動」を選択すると Retrospect が起動します。前回終了時と同じように Retrospect が表示されます。Retrospect はアイコンをダブルクリックしても起動できます。

「オプション」を選択すると、バックアップウィザードを起動するショートカットキーと、アイコン表示の有無を設定できます。

バックアップウィザードのショートカットキーを設定するには、次の手順に従います。

  1. システムトレイにある Retrospect アイコンを右クリックし、「オプション」を選択します。

    15

  2. ショートカットキーの入力フィールドをクリックし、ショートカットとして使用するキーの組み合わせを入力します。

    Ctrl、Alt、Shift のいずれかのキーを、キーボード上の他の 1 つ以上のキー(文字、ファンクションキーなど)と組み合わせてください。

  3. 「OK」をクリックします。

Retrospect が動作していないときにショートカットキーを押すと、Retrospect が起動してバックアップウィザードが開きます。詳しくは、ウィザードモードでのバックアップを参照してください。

Retrospect は、前回指定された基本バックアップの設定を表示します。ショートカットキーを使用すれば、これらの設定に容易にアクセスして、速やかにバックアップを開始できます。現在の設定でバックアップを実行するには、「今すぐ開始」をクリックします。

バックアップ設定は、前回の編集を高度な設定モードで実行した場合でも、ウィザードモードで表示されます。

Retrospect アイコンをシステムトレイから消去するには、次の手順に従います。

  1. システムトレイにある Retrospect アイコンを右クリックし、「オプション」を選択します。

  2. 「タスクバーに Retrospect アイコンランチャーを表示する」チェックボックスのチェックを外します。

  3. 「OK」をクリックします。

Retrospect アイコンが消去されます。

消去したアイコンは、Retrospect の環境設定を使って再表示できます。詳しくは、スタートアップ環境設定を参照してください。

Retrospect アイコンを一時的に消去するには、「終了」を選択します。Retrospect を次回起動して終了すると、アイコンが再度表示されます(環境設定によっては表示されない場合もあります)。

システムトレイのアイコンから終了すると、バックアップウィザードの起動に指定したショートカットも無効になります。

ツールバーかカウントダウンダイアログから Retrospect のすべての実行アクティビティを停止すると、Retrospect ツールバーの「すべての実行アクティビティを中止する」ボタンをクリックするまでは、Windows タスクバーのシステム トレイにある Retrospect アイコンが点滅し続けます。アイコンが点滅し続けている間は、Retrospect は基本操作もスクリプトによる操作も実行しません。Retrospect のすべての実行アクティビティの停止の詳細については「停止」ボタンを参照してください。

キーボードによる操作

Retrospect には Windows 標準のショートカットが用意されており、マウスを使わなくても、キーボードだけで操作できます。

たとえば、Ctrl+F4 を押すとアクティブなウィンドウが閉じ、Alt+F を押すと「ファイル」メニューが表示されます。

さらに、Retrospect のナビゲーションバーも、Ctrl+1 を押せば利用できます。

Windows 8、7、Vista、Server 2012 および Server 2008 の使用

自動操作

Retrospect を Windows 8、7、Vista、Server 2012、またはServer 2008 上で自動的に起動している場合、アプリケーション ウィンドウは非表示になります。 操作の実行中に Retrospect を手動で起動した場合、使用可能であれば、Retrospect モニタが表示されます。 Retrospect モニタがインストールされていない場合は、操作中であることを示す警告が表示されます。 この場合、警告を閉じて操作を継続するか、操作を停止して Retrospect ウィンドウを表示できます。

Retrospect のアイコン

以下の Windows バージョンを実行している場合、Retrospect はタスクバーにアイコンを表示しません。

旧バージョンの Retrospect のアップグレード

古いバックアップ セット

Retrospect 8 を使用して古いバックアップ セットを使用することができます。しかし、バックアップセットをいったん Retrospect で使用すると、そのバックアップセットは 7.7 より前のバージョンの Retrospect からはアクセスできなくなります。

Retrospect アップデート

Retrospect は、Retrospect アップデートをリリースすることによってデバイスをサポートします。 これは、Retrospect を使ってフォルダに配置する「プラグイン」ファイルです。 Retrospect では、可能な限り Retrospect に最新の更新を含め、Retrospect のインストール時に自動的に更新されるように努めています (更新を再インストールするには、Retrospect 本体を再インストールしてください)。

Retrospect アップデートのバージョンを確認するには、Retrospect のヘルプ メニューから「Retrospect について」を選択します。 「Retrospect について」には、Retrospect のバージョンおよびアップデート バージョンが記載されています。

Retrospect アップデートがない場合、あるいは、アップデートのバージョンがデバイスに対して古い場合は、Retrospect の Web サイトから最新の Retrospect アップデートを入手してください。